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» 2014年08月28日 20時41分 UPDATE

ノックするとドアが開く次世代食洗機――ミーレ「G6000シリーズ」誕生 (1/2)

コンコンとドアを2回ノックすると自動的に扉が開く。使っていないときはキッチンに溶け込んで存在を感じさせない食洗機が登場した。サイズは大きいが、節水や節電にも力を入れている。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ミーレジャパンは8月28日、“次世代ディッシュウォッシャー”こと「G6000シリーズ」9機種19モデルを発表した。コンコンとドアを2回ノックすると扉が開く「Knock2open」(ノックツーオープン)など、ユニークな機能を備えた高級ビルトイン食洗機だ。

ts_mielewash01.jpg 「G6000シリーズ」(後ろ)

 ミーレは、115年の歴史を持つドイツの高級家電メーカー。食洗機については85年もの歴史があり、最初の製品を送り出したのは1929年だ。欧州初の電気式食器洗い機だったが、「当時は世界恐慌のまっただ中。さらに価格が430ライヒマルク(現在の価値に換算すると90万円弱)もしたため、見事にこけた」(ミーレ・ジャパンの松原秀樹社長)。

ts_mielewash02.jpgts_mielewash03.jpg ミーレ・ジャパンの松原秀樹社長(左)。1929年に発売した電気式食器洗い機の広告(右)

 それでも同社の哲学でもある“常により良く”を胸に根気よく製品開発を続け、1960年には初の全自動食器洗い機「G10」、1978年には世界発の電子制御食器洗い機を投入して注目を集める。さらに1979年には同社製食洗機の代名詞ともいえる「カトラリートレイ」で特許を取得。現在ではハイエンドの家庭用食洗機と業務用食洗機におけるリーディングカンパニーとなった。

 ミーレは現在世界100カ国に展開しているが、中でも日本で最も大きなビジネスになっているのが食洗機だという。今回の新製品も含め、ミーレが手がけているのは60センチ幅と45センチ幅の大型ビルトインタイプのみだが、新築高級マンションの備え付け設備として、またアフターマーケットでも人気は高い。

 「日本支社にとって売上の40%弱を占めるのが食洗機。一気に9機種を投入してリーディングカンパニーとしての地位を確立したい」(松原氏)。なお、今回の食洗機を皮切りに来年以降は調理家電などさまざまな新製品を投入する計画だという。「すべて、ドイツの技術力とデザイン力を結集したものだ」。

大きくても省エネ&節水、しかも静か

ts_mielewash012.jpg 最上位機種を設置したキッチン。どこに食洗機があるか分からないくらいスッキリしている

 G6000シリーズに共通する特徴は、大容量で静音設計、省エネ、そしてキッチンとのトータルコーディネートを考えたスタイリッシュなデザインだ。カラーはホワイト、シルバー(ステンレスカラー)、ブラウンの3色(モデルによって異なる)があり、操作パネルを前面に設けたものと扉上部に設けたものに分けられる。

ts_mielewash010.jpgts_mielewash011.jpg 2回ノックすると扉が半開きになる

 扉に操作部がある場合、外からディスプレイが見えず、すっきりとしたデザインになるが、使用中にディスプレイを確認することができない。このため、扉上部にLEDを設けて残り時間が分かるようにした「タイムコントロール」機能を設けた。

ts_mielewash013.jpgts_mielewash014.jpg 「タイムコントロール」。4つのLED光が残り時間によってだんだん消えていく(左)。庫内のLED照明はゆっくりと明るくなり、キレイになったグラスなどが輝いて見える「ブリリアントLED」(右)

 しかし、せっかくディスプレイや操作部をなくしても、扉を開くためのハンドルが残っていてはシンプルなデザインにならない。そのために考えられたのが「Knock2open」。コンコンとドアを2回ノックすると自動的に半開き状態になる。「外観がシンプルで、扉に汚れも付きにくい」のがメリットだ。

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