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シャープ、巨大な冷凍室「メガフリーザー」搭載のプラズマクラスター冷蔵庫さぁ、冷凍食品をまとめ買いだぁ〜!(1/2 ページ)

» 2014年09月03日 21時30分 公開
[笹田仁,ITmedia]

 2014年9月3日、シャープは冷蔵庫の新製品「SJ-GT50A」と「SJ-GT47A」を発表した。どちらも価格はオープンで、10月30日に発売の予定。予想実売価格は、定格容量が501リットルのSJ-GT50Aが32万円前後で、474リットルのSJ-GT47Aが31万円前後(どちらも税別)。

シャープが発表した冷蔵庫「SJ-GT50A」(右)と「SJ-GT47A」(左)

 両製品の最大の特徴は、容量を思いっきり拡大した冷凍室だ。拡大した冷凍室の容積は173リットル。これは、定格容量が600リットルクラスの機種と変わらないという。説明会では、シャープの健康・環境システム事業本部 冷蔵システム事業部の野間繁雄事業部長が冷凍室を拡大するに至った経緯を説明した。

シャープの健康・環境システム事業本部 冷蔵システム事業部の野間繁雄事業部長

 シャープの調査によると、一般的な家庭では冷凍室は恒常的に容量不足に陥っている一方で、野菜室は容量の80パーセントほどしか使っていないという。野菜室の空いた場所に、ペットボトルの飲料を入れているという家庭も少なくない。

 このように野菜室の容量を持て余し、冷凍室の容量が不足するようになったのは、冷凍食品のさらなる普及が原因だ。近年、冷凍技術の進歩により冷凍食品の品ぞろえが拡大し、スーパーなどの冷凍食品売り場は拡大している。

 日本冷凍食品協会の調べでは、日本における冷凍食品の消費量は増加の一途をたどっている。一方、シャープによると冷蔵庫の冷凍室の容積はわずかながら縮小してきているという。冷凍食品の品ぞろえが増え、消費量がどんどん増加しているところで、冷凍室の容積が縮小しては、冷凍室が恒常的に容量不足になってもおかしくない。

 また、冷凍食品は長期間保存できるため、スーパーなどの特売でまとめ買いすることが多い。特売日にまとめ買いしてきたが、冷凍室に収まりきらなかったという経験をした人もいることと思う。以上のような事情から、野菜室の容積を80パーセント程度に縮小し、冷却器を小型化することで冷凍室を拡大したという。

 冷凍室を拡大するに当たって、「きちんと整理する」ことも意識したという。冷凍室の容量が不足する一因として、購入してきた冷凍食品を積み重ねてしまい、下層に入った冷凍食品の存在を忘れてしまうということが挙げられるからだそうだ。存在を忘れたとしても、冷凍室の下層にしっかりと存在しているわけだから、冷凍室の容量を無駄遣いしていることになる。

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