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写真で解説するソニーの新しいハイレゾウォークマン「NWZ-A15」IFA 2014(1/2 ページ)

» 2014年09月10日 15時59分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 「IFA 2014」では、ソニーから多数のハイレゾ対応機器が発表された。スマートフォン「Xperia Z3」の目玉の1つも“ハイレゾオーディオ対応”だったが、さらに普及価格帯のハイレゾ対応ウォークマン「NWZ-A15」やヘッドフォンアンプの新製品「PHA-3AC」、新しいヘッドフォン3機種なども登場し、ポータブル環境でも高音質オーディオを楽しもうと提案する。改めてォークマン新製品と、その関連製品を整理しておこう。

ニーブースのポータブル向けハイレゾオーディオ製品群。今回はXperia Z3のハイレゾ対応と合わせて、全体に音楽関連の展示がソニーブースでの大きなテーマになっており、展示ブースも3分の1ほどがオーディオ関連に占められていた

 今回発表された「NWZ-A15」は、ウォークマンのエントリーモデルにあたる「Aシリーズ」だ。一目で分かる小型/軽量ボディーは、「気軽に持ち運べるハイレゾオーディオ」という体裁。またカラーバリエーションが4種類も用意されている点も、ボリュームゾーンに向けて販売するという意志の現れだろう。

ハイレゾ対応ウォークマン「NWZ-A15」。本体のサイズは44.4(幅)×109.1(高さ)×9.1(厚さ)ミリ、重量は66グラム

4つのカラーバリエーションを展示していたが、ブルーとレッドは参考展示という

 本体のサイズは44.4(幅)×109.1(高さ)×9.1(厚さ)ミリで、液晶ディスプレイは2.2インチ。QVGA(320×240ピクセル)解像度の画面にはAndroidではなく、独自ユーザーインタフェースが表示されている。

正面はメタリック調だが、背面はやや異なる加工になっている。背面のNマークから分かるようにBluetoothとNFCもサポートしている

 内蔵ストレージは16Gバイトだが、さらにハイレゾ対応ウォークマンとしては初めてmicroSDカードスロットが搭載され、ストレージの拡張も可能になった。ハイレゾ音源は、MP3やAACに比べると非常に容量が大きく、むしろ今まで拡張スロットを持っていなかったことのほうが不思議。新製品のスロットはSDXCまで対応しているため、最大128Gバイトのカードを使用できる。そしてエントリーモデルに採用されたということは、今後登場するであろう上位機種にも……と期待が持てる。

 再生可能なファイルは、 最大192kHz./24bitまでのWAV、FLACをはじめ、ALAC、AAC、MP3、WMAなど。動画は720×480ピクセル、30フレーム/秒となるが、MPEG-4、WMV9、AVCHDに対応している。

オーディオフォーマット 対応ファイル
MP3 32k〜320kbps(VBR含む)、32k/ 44.1k/ 48kHz
WMA 32〜192kbps(VBR含む)、44.1kHz
FLAC 8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz
L-PCM 8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz
AAC 16k〜320kbps(VBR含む)、11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48kHz
HE-AAC 32〜144kbps、11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48kHz
ALAC 16〜24bit、8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz
AIFF 16〜24bit、8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz

 内蔵のリチウムイオンバッテリーは960mAhの容量があり、ハイレゾ再生で最大30時間(192kHz/24bit FLAC再生時)、MP3再生なら最大50時間の連続駆動が可能だ(いずれもBluetoothオフ)。バッテリー残量は、インジケーターの色の変化(グリーンからオレンジ、レッドへ)で教えてくれる。

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