ITmedia NEWS >

シャープ、低反射パネルを採用した4K“AQUOS”「US20」ラインを発表映り込みが少ないです

» 2014年09月26日 13時30分 公開
[ITmedia]

 シャープは2014年9月26日、液晶テレビ“AQUOS”(アクオス)の新製品「US20」ライン2製品を発表した。60V型の「LC−60US20」と52V型の「LC−52US20」があり、どちらも10月24日に発売の予定。価格はどちらもオープン。予想実売価格はLC−60US20が38万円前後で、LC−52US20が34万円前後(どちらも税別)。

シャープの液晶テレビ“AQUOS”の「US20」ライン。左が60V型の「LC−60US20」で右が52V型の「LC−52US20」

 解像度は4K(3840×2160ピクセル)。同社の4Kテレビの中でも最上位製品の「UD20」ラインと廉価版の「U20」ラインの間に位置する中位機の位置付けとなる。特徴は、UD20ラインゆずりの高画質化機能を搭載しながら、価格を下げている点にある。

 まず、液晶パネルには映り込みを低減した「4K低反射パネル」を採用した。UD20ラインが搭載する「4Kモスアイパネル」ほどではないが、外光の映り込みを抑え、画像を見やすくする効果を持つ。

 液晶パネルの視野角は上下左右176度で、コントラスト比は1000万:1。バックライトはエッジ型のLEDだ。

 次に、表示する色域を広げる「リッチカラーテクノロジー」を搭載した。新しい発光材料を使用したLEDバックライトと色復元回路の力で、同社が2013年に発売した機種に比べて、表示できる色域をおよそ12%拡張した。その結果、表示色域は地上デジタル放送の色域(ITU-R BT.709)を超え、デジタルシネマ(DCI)に迫るほどになったという。

「リッチカラーテクノロジー」の効果

 さらに、HD画像を4K相当の解像度に変換する高精細画像処理回路「AQUOS 4K-Master Engine PRO」を搭載した。映像の周波数を解析し、帯域に合わせて適切な変換処理を施す「アダプティブアップコンバート」の効果で画像の精細度を高め、映像をピクセル単位で分析し、輝度情報を作り直す「ピクセルディミング」で、映像のコントラストをはっきりさせる。

ひかりTVの4Kビデオオンデマンドに対応

 10月から開始予定のひかりTVの4Kビデオオンデマンドを利用できる点も特徴だ。ひかりTVの4Kビデオオンデマンド配信の圧縮規格「HEVC」に対応したデコーダーを搭載しているほか、ひかりTVの4Kチューナーも内蔵している。Ethernet端子でホームネットワークに接続し、ルーター経由でインターネットに接続すれば、簡単に4Kに映像を楽しめる。

 6月に始まった4K試験放送には、同社が発売しているAQUOS 4Kレコーダーを利用することで対応できる。アンテナ線を4Kレコーダーに接続し、レコーダーとテレビをHDMIで接続することで4K試験放送の視聴が可能になる。

 HDMI端子は4つ備えており、そのうちの3つはHDMI2.0規格の4K60p 4:4:4映像入力に対応している。残りの1つは4K60p 4:2:0映像入力と、HDCP 2.2に対応する。

 地上デジタルチューナーを3つ、BS/110度CSデジタルチューナーを2つ搭載しているほか、USB端子を搭載している。USB端子にハードディスクを接続すれば、番組を視聴しながら、裏番組を録画することもできる。さらに、DLNAサーバー機能を搭載しており、録画した映像は、ホームネットワーク接続でスマートフォンから視聴することも可能だ。

 入力端子はHDMI×4、D5×1、ビデオ入力×1、アナログRGB×1を持っており、出力端子はヘッドフォン出力×1と光デジタル音声出力端子×1を備えている。そのほかにUSBを3端子、Ethernetを1端子備えており、SDメモリーカードスロットも用意している。外形寸法と重さはLC−60US20が136.1(幅)×36.1(奥行き)×84.8(高さ)センチで、約31キロ。LC−52US20が117.8(幅)×29.6(奥行き)×74.8(高さ)センチで、約25キロ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.