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» 2014年10月02日 19時33分 UPDATE

実は4Kテレビより広色域――シャープが“AQUOSクアトロン プロ”の新製品「XL20ライン」を発表 (1/2)

シャープが液晶テレビの新製品として“AQUOSクアトロン プロ”の「XL20ライン」を発表した。色域をさらに広げつつ、新しい表面処理で“つややかな発色”を実現したという。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは10月2日、液晶テレビの新製品として“AQUOSクアトロン プロ”の「XL20ライン」を発表した。価格はオープンプライス。店頭では46V型「LC-46XL20」が21万円前後、52V型「LC-52XL20」は24万円前後、60V型の「LC-60XL20」は28万円前後になる見込みだ(税別)。

ts_20xl01.jpg “AQUOSクアトロン プロ”の「XL20ライン」

ts_20xl02.jpg クアトロン プロのサブピクセル構造

 三原色に加えてY(イエロー)のサブピクセルを設け、その構造を利用して色再現性と視感上の解像度を向上させる「クアトロン プロ」最新モデル。パネル解像度自体はフルHDながら、「4K相当の高精細表示と豊かな色表現力を持つ」(同社)。

 従来機の「XL10ライン」から進化した部分は、まず「リッチカラーテクノロジー」を新たに搭載したこと。バックライトに使うLEDの蛍光体を変更し、それに合わせて信号処理を改善して色再現性を向上させた。バックライトは画面下部のみにLEDモジュールを配置したエッジ式ながら、デジタル放送の色域であるITU-Rの「BT.709」を100%カバーし、さらにデジタルシネマ規格の色域のDCI「P3」に迫る色域を持つという。

ts_20xl30.jpg 4原色技術とリッチカラーテクノロジーの色域イメージ(CIE 1931 xy色度図)

 従来機「XL10ライン」と比較すると色域は約12%広い。また上位機種にあたる4K対応テレビと比べても色域に関しては上だという。「4原色の仕組みを持つクアトロン プロは、AQUOSの中で最も広い色域を再現できる」(同社)。

ts_20xl20.jpg 「N-Blackパネル」。見かけはクリアパネルに近く、天井の蛍光灯は映り込んでいるが、かなり抑えられている

 画質面では「N-Blackパネル」も新しい。一見、単なるグレア(光沢)処理に見えるが、その表面には細かいビーズのような凹凸があり、「つややかでありながら低反射」という相反するニーズを満たした。表面フィルムはサードパーティー製品のためシャープは詳細を語らないが、少なくともテレビに採用されるのは初めて。「高精細で豊かな発色が活きるだけでなく、外光の反射も抑えて黒の表現力を高めている」という。なお、画面の掃除についても「通常のお手入れで大丈夫」(同社)としている。

ts_20xl03.jpg 左から従来の「低反射パネル」、新しい「N-Blackパネル」、一般的な「クリアパネル」の比較。黒も沈んでいるが、発色の良さが印象的

 機能面では、4K/60p伝送に対応し、4Kプレミアムコンテンツ伝送に求められる著作権保護技術HDCP 2.2をサポートしたHDMI端子を新搭載。4系統のHDMI入力うち1系統に限られるが、スカパーチューナー内蔵のHDDレコーダー「TU-UD1000」と組み合わせて4K試験放送が視聴できる。ただし、テレビ本体にHEVCデコーダーは搭載していないため、「ひかりTV」は利用できるものの4K VoDには非対応となる。

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