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» 2014年12月10日 15時41分 UPDATE

トライ&エラーが笑顔を作る――知育ロボ「Romo」を導入した小学校の授業を見てきました (1/3)

千葉県成田市にある豊住小学校で体験型のエデュケーショナルロボット「Romo」を使ったプログラミング授業が行われた。小学校では日本初となる試みだ。はたして子どもたちの反応は……?

[滝田勝紀,ITmedia]

 12月9日、千葉県成田市にある全校児童57人の豊住小学校で、体験型のエデュケーショナルロボット「Romo」を導入したプログラミング授業が行われた。小学校では日本初となる試みをリポートしよう。

ts_romo01.jpg 千葉県成田市にある豊住小学校。周囲は自然あふれる環境で校庭もかなり広い

 「Romo」は、キャタピラを備えた本体にiPhoneやiPod touchをドック接続し、アプリと連動することで、プログラミングが学べるという体験型のエデュケーショナルロボットだ。ミッションや実験室といった項目を選択することで、課題をクリアしたり、動作を設定したりと、「Romo」に触れているうちに、ゲーム感覚で子どもでも動かすことができる。モーターを内蔵し、左右の無限軌道によって自在に動き回る本体を、1人で遊びながら自在に制御し、はたまた親子で一緒に触りながら、隠しコマンドを発見するなど、楽しくプログラミングが学べる要素が満載だ。

ts_romo02.jpg 「Romo」は、米Romotiveが開発・販売している知育ロボット。専用アプリを導入したiPhoneやiPod touchを接続することで、端末がロボットの“頭脳”となり、アプリで指定したプログラムに沿ってさまざまな動きをする。価格は1万4500円(税別)

 今回授業を企画した豊住小学校校長の岩崎正彦先生は、元千葉県立現代産業科学館研究員。これまでも「はやぶさ2 プロジェクトへの参加」や「ワクワク ドキドキ 科学教室の開催」など、独自のユニークな活動を授業として取り入れ、生徒たちがワクワク感を得られるような新たな教育方法を常に模索する人物として知られている。

 岩崎先生は昨今、「ロボットなどの科学やテクノロジーを駆使したモノ作りの成果物に、目で見て触れるような機会があっても、純粋に目を輝かせる子どもたちが少なくなった」と感じていた。そんなときに偶然「Romo」の存在を知り、まずは授業に試験的に取り入れてみようと計画したという。今回、全校生徒が57人のうち、3〜4年生の21人が3時間目、5〜6年生の21人が4時間目にそれぞれ「Romo」を使ったプログラミング授業を45分ずつ受けた。ここでは3〜4年生の3時間目の授業を中心に見学させてもらう。

「ロボットってなんですか?」

 3年生を担当する福石健人先生が受け持つ。福石先生自身、これまでプログラミングをした経験は一切なく、今回「Romo」にも初めて触れるという。

ts_romo04.jpg 周りに取材記者やスタッフたちがいたせいか、最初は緊張気味の生徒たち。。教室後ろでは今回の授業が珍しいということで、一部の保護者も見守るという授業参観のような感じに

 最初は周囲に取材記者やスタッフたちがいたせいか、緊張気味の生徒たちだったが、福石先生がモニターに資料を映し出しながら、ロボットの概念を子供たちに徐々に確認していく形で始まった。まずはスライドにドラえもんや鉄腕アトム、さらにはASIMOといった絵や写真が並ぶ。

先生「これらの共通点はなんですか?」

生徒たち「ロボット!」

 複数の生徒が口々に答える。続いて、ロボットの概念を言語化することに。これはシンプルなようで、やや高度な質問だ。

先生「ロボットってなんですか?」

生徒たち「……」「……」

 意外と言葉にするのは難しいということで、答えを先生が教える。「『してもらいたい』ことをコンピューターなどのはたらきによって自動的に行う機械です」。ここで生徒たちはイメージではなんとなく分かっていたロボットの概念を、改めて言葉で認識することができた。

 そして、いよいよ待ちに待った“今日のロボット”「Romo」が登場し、生徒たち2人に1台ずつ配られる。子どもたちは思い思いに触り出す。先生がさらにスライドを使いながら、生徒たち動かすまでの手順をさらにレクチャーする。

先生「まずはアプリを立ち上げて一緒に動かしてみましょう。画面にある宇宙マークを触って、『実験室』を開いてみて」

ts_romo05.jpg 宇宙マークってこれ? 生徒同士が協力しながら、指示通りの設定をしていく

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