特集「初心者歓迎!ハイレゾのイロハ」連動のデジタル閻魔帳第2回。前回はAV評論家・麻倉怜士氏にハイレゾ音源の魅力について解説してもらったが、今回はいよいよ実際にハイレゾ音源の再生がテーマだ。麻倉氏おすすめの再生システムと楽曲を中心に紹介してもらった。
――今回は実際にハイレゾ音源を楽しむための方法を教えてください。
麻倉氏: ハイレゾを楽しむ方法はいくつかありますが、まずは主流のファイルダウンロードですね。「e-onkyo music」や「mora」といった楽曲配信サイトで購入します(画像クリックでリンク先へ飛べます)。
麻倉氏: 再生機は、ポータブルならソニーの「ウォークマン」が使いやすいでしょう。とくに発売されたばかりの「Aシリーズ」は初めてエントリーモデルがハイレゾ音源再生に対応したうえ、ハイレゾ対応ウォークマンの中で唯一、micro SDカードスロットを搭載しています。
麻倉氏: 購入した音源は、PCからUSBケーブルで転送したり、micro SDカードに記録してポータブル機器に入れますが、Aシリーズのようにカードスロットを持っている場合、最初は内蔵メモリで使っていて、音源が増えたときにカードを買い足せば良いのですから、低コストで始めたい人にはぴったりです。
――ハイレゾ音源ファイルはかなり容量がありますからね。最初は十分だと思っていても、足りなくなることも多いです。その点、micro SDカードスロットがあると安心ですね
麻倉氏: ほかにも「AKシリーズ」で知られるAstell & Kern(iriver)やHi-FiMANのプレーヤーもありますが、価格は高めで高級機という位置づけになっています。これらの高級機はDAC(Digital to Analog Converter)を2系統搭載してより高精度のデジタル/アナログ変換を追求したり、ヘッドフォン/イヤフォンのバランス接続に対応していたり、カードスロットを2つ搭載していたりと音質のための付加価値も多いですね。
さらに音質を求めると、プレーヤーとは別体の外付けDACを使います。DACはUSBやSPDIFで出てくるデジタル信号をアナログに変える機材で、多くの場合はポータブルアンプの機能を持っています。それらを一緒に持ち歩く人もいます。
――ヘッドフォンのおすすめはありますか?
麻倉氏: ソニーの「MDR-Z7」を挙げておきましょう。ソニーのヘッドフォンは今まで解像度重視で“カチカチ”な音が多い傾向でしたが、Z7はしなやかで、かつ音の核がしっかりしています。音場も広く、従来のソニー製品とは一線を画したヘッドフォンリスニングが楽しめますよ。
――ポータブル機器はハイレゾ再生の入り口として最適ですが、スピーカーから音を出したい場合にはどうでしょう。
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