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» 2015年01月08日 20時12分 UPDATE

2015 CES:拡充されるハイエンドAV製品とウェアラブル機器でソニーが目指すもの (1/3)

「2015 International CES」で多数の新製品やコンセプトモデルを披露したソニー。プレスカンファレンスで紹介されたハイエンドAV製品やウェアラブル機器からは、同社の戦略も見えてきた。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 ソニーは1月5日(米国時間)、「2015 International CES」において報道関係者向け発表会を開催した。ここでは同社が近年力を入れているイメージセンサー事業の強化のほか、Life Space UXシリーズの拡充、2015年の4K対応テレビ戦略とAndroid TV採用について、そしてハイレゾ音源への取り組みやスマートウェア製品群の拡充などが紹介されている。

最初の話題はあの事件

ts_11cessony01.jpg ソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏

 冒頭で挨拶したソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏はまず、「The Interview」公開に絡み、同社関係会社が攻撃されハッキングされた事件に触れた。一度劇場公開が中止となった同映画が後に無料公開されたことを受け、聴衆に「もう映画は観ましたか?」と問いかけ、“つかみ”を取りにいくことで会場を沸かせた。この件についてはソニーの二転三転した対応に批判的な意見もあるものの、同氏は「ソニーは被害者」という点を強調しつつも、そのサイバー攻撃への対応の難しさを述べるなど今後の教訓の1つとして活かしていく姿勢をみせた。

 新製品で最初に紹介されたのは「α7シリーズ」で、ここでも採用されている超高感度イメージセンサーの実力をアピールするとともに、今後さらなる高度化で搭載センサーの増加が見込まれる自動車産業において、このCMOS技術を積極的に売り込んでいくなど、同分野への参入を表明した。イメージセンサー事業は同社の中でもひときわ好調なものの1つだが、これをB to Bの分野にも積極的に拡大していくことで、さらなる事業の柱としていくものとみられる。

ts_11cessony02.jpgts_11cessony03.jpg 最初の話題はα7シリーズでも搭載された超高感度イメージセンサーについて。この技術を活用し、自動車に搭載されるセンサー技術分野への参入を表明

 製品分野では「Life Space UX」と呼ばれるシリーズを大きく取り上げたのも特徴だ。昨年2014年のCESで超短焦点プロジェクターが発表されて大きな話題を呼んだが、プロトタイプも含めて少しずつ製品の拡充を進めており、昨年のIFAに続き、今年のCESでは「Symphonic Light Speaker」というスピーカー機能を搭載した照明器具が発表され、ソニーが提案するライフスタイルを変革する製品群としてのLife Space UXが面白くなりつつある。

ts_11cessony04.jpgts_11cessony05.jpg プロトタイプも含め、過去の展示会等で紹介されてきたLife Space UX製品群

ts_11cessony06.jpg 今回登場したのは「Symphonic Light Speaker」というスピーカ機能を搭載した照明器具。同社が以前にリリースしたサウンティーナ(Sountina)の技術がベースになっている

 また昨年秋のIFAで発表されたポータブルサイズの超短焦点プロジェクターについては正式な製品化も表明されており、2015年末〜2016年初頭の冬シーズンにも市場への投入が行われる見込みだという。詳細なスペックや価格、提供地域についてはまだ未定で、今後改めて情報が提供されるだろう。

ts_11cessony07.jpg 同氏がIFA 2012で初めて用いた「感動(Kando)」というキーワードを引き合いに出し、ソニーの製品や技術に対するスタンスを説明する

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