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お風呂スマートテレビにサウンドバーを増設してみた――デノン「ENVAYA Mini」導入記(1/3 ページ)

» 2015年01月15日 00時06分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 安定感のある横長スタイルにIPX 4相当の防沫仕様。バッテリーで動作し、しかもサイズに見合わない迫力の音――デノンのBluetoothスピーカー「ENVAYA Mini」(DSB-100)を初めて見たとき、こう直感した。「これは良いお風呂サウンドバーになる」と。

デノンのBluetoothスピーカー「ENVAYA Mini」(DSB-100)。写真の「ブラック」のほか、オレンジ色のサランネットをあしらった「ホワイト」がある

 2014年11月にリクシルが発表した「お風呂に関するアンケート調査」によると、浴室で「体を洗う」以外のことをしている人は全体の56%に及ぶという。とくに20代から30代は男女ともに湯船に浸かりながらスマートフォンやゲームなどの電子機器を利用する人が多く、20代男性では13.5%が音楽鑑賞、11.5%はゲームをすると回答している。テレビや映画鑑賞をしている人は全体で2.1%と決して多くはないものの、性別や年代を問わず一定数は存在するようだ。

 そう。電子機器が発達した現在、浴室はリラクゼーションとエンターテイメントの空間になり得る。わが家でも2012年に初代iPad miniを購入してからというもの、毎日のように防水ケースに入れて浴室に持ち込み、お風呂テレビとして活用している。

 タブレット端末を“お風呂テレビ”にするメリットは、アプリの追加でさまざまなことができる“スマートテレビ”になることだ。音楽も聴けるし、無線LAN環境があればWebや動画配信も楽しめる。そのときの気分でコンテンツを選択できるのは、単機能のお風呂テレビには真似できない快適さだ。

サンワのiPad mini用防水ケース「200-PDA109」。側面や背面はポリカーボネートで、パネル部分には透明なシリコン素材を使用している。乾いていると指先がひっかかって操作しにくいが、画面にお湯をかけて滑るようにすればスムーズになる

 防水ケースは、サンワの「200-PDA109」という製品。湯船に落としても問題のない防浸型で、背面に折りたたみ式のスタンドを備えている点が購入の決め手になった。製品が届いた時は、“開け方が分からないケースの中に取扱説明書が入っている”という、ひどいパッケージングにあきれたが、気づけばもう1年以上も愛用している。

同じ悩みに直面した人がいるかもしれないので、開け方を図解しておこう

 ただ、このケースでは絶対に解決できない不満が“音”だった。防水ケースに入れると、iPad miniの内蔵スピーカーから出る音は極端に小さくなる。しかもケースを装着した状態では側面にあるボリュームボタンを操作することができないため、ボリュームを上げ忘れて浴室に持ち込んだときはテレビの音がほとんど聞こえない。また、ボリュームを上げても、もともと貧弱なiPad miniのスピーカーから出る音は大音量にすると音が割れ、防水ケースでこもり、さらに浴室内の反響も手伝ってヒドイ音になっていた。

 そんなときに出会ったのが「ENVAYA Mini」。IPX 4の防沫設計で、水しぶきがかかったり、濡れた手で触っても問題なし。安定性の高い横長のボディーは狭い浴室にも置けそうだ。しかも横幅は210ミリと、防水ケースを装着したiPad miniにぴったり。もちろん、スピーカー側でボリューム調整も行える。

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