4Kテレビ、ハイレゾ音源、ロボット掃除機――最近の家電やガジェットはテクノロジーの進化が目覚ましく、どれも多機能・高機能化してどれを買えばいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。また、聞き慣れない言葉が増えてきて、家電量販店で店員に説明してもらうものの、じっくり聞いてもいまいち違いを理解できないということもあるでしょう。また、店員さんに遠慮して疑問をぶつけられない人もいるはず。
しかし、あなたのライフスタイルに合わせた家電やガジェットを知ることで、より便利で快適な生活が送れるのも確か。本連載は今後さまざまな最新家電やガジェット、それにまつわるコンテンツやサービスなどを取り上げ、分かりやすく説明していくことを目的としています。
主人公は、とあるWebメディアの若手記者「しろこちゃん」。電化製品の仕組みや機能にはあまり興味がない普通の女子です。でも流行の物は気になるので、いつも家電好きの先輩社員たちにアドバイスを求めます。今回はロボット掃除機「ルンバ」に目をつけたようですが、果たしてワンルーム1人暮らしのしろこちゃんにルンバは必要なのでしょうか。
今、「ルンバ」みたいなロボット掃除機が気になっているんですけど、1人暮らしの私でも必要だと思います? 毎日、夜遅くまで仕事をしていると週末くらいしか掃除する時間がないんです。
うーん、必要かどうかはともかく、1人暮らしでも便利なのは確かだよ。ロボット掃除機は“時短家電”の代表みたいなもので、掃除の手間と時間を省いてくれる。毎日、仕事をしている間にロボットが部屋をきれいにしてくれたら楽だし、週末も有効に使えるかもしれない。
でも、床の障害物には弱いんでしょ。“ロボット掃除機を動かすために部屋を片付ける”なんて話も聞くけど、それって本末転倒じゃないの?
そういう意見もありますが、どちらかというと愛用している人達の“ネタ”みたいなもので、床掃除するときに床の上のものを動かすのは当たり前じゃないですか。むしろロボット掃除機を日常的に使うことで、服を脱いだら必ずハンガーにかけるとか、カバンは棚の上に置くとか、床に余計なものを置かないように習慣づけることができたらいいですよね。いつお客さんが来てもいい部屋になります。
楽をしようとしてる割に意識高いわね。
積極的に楽をして時間を有効に使う主義なんです。小さな子どものいる御家庭では床の片付けが難しいかもしれませんが、私の知り合いには、子どもに「ルンバがつまづいたらかわいそうでしょ?」と言って片付けを習慣づけることに成功した事例もあります。
意識は高いけど掃除が大嫌いな私は、やっぱり「ルンバ」を買おうと思います! ルンバもいくつかありますけど、どれがオススメですか?
それは間違いなく800シリーズだね。ロボット掃除機にはたいてい吸い込み口にブラシがあるんだけど、例えば長い髪の毛が絡まると、ハサミで切らなきゃ取り除けない場合もある。でも800シリーズはブラシがないから絡みにくい。その代わり、柔らかいゴム素材のローラーが2つあってゴミを取り込むんだ。ちょっと価格は高いけど、それだけの価値はあると思うよ。
あの〜、ルンバ800でググったら、いくつかモデルがあるみたいなんですが……。
新しいのは「ルンバ875」と「ルンバ885」だよ。違いは付属品と本体色だけ。「バーチャルウォール」っていう、ルンバに入って欲しくない場所を区切るためのアイテムが付属しているんだけど、「ルンバ875」は普通のバーチャルウォール、上位モデルの「ルンバ885」には部屋をくぎって順次掃除させることができる「お部屋ナビ」が付属している。お部屋ナビはバーチャルウォールとしても使えるけど、まあ一人暮らしのワンルームなら「ルンバ875」だよね。
真っ黒(のルンバ885)がカワイイですねぇ。高級っぽいし(←聞いてない)。
なんかバッテリーがリチウムイオンに変わって長持ちするようになったって? むしろ今までそうじゃなかったのが意外ね。
PCやスマホでは前からリチウムイオンバッテリーが当たり前に使われていますが、ロボット掃除機やコードレス掃除機でも昨年あたりから採用するケースが増えてきましたね。やはり頻繁に使うものですから、充放電回数は多い方がいい。実際、ロボット掃除機を使っていて最初にへたるのはたいていバッテリーです。ルンバの場合、今までは3年ほどでバッテリーを交換することが推奨されていたんですが、今回の製品から倍の6年間になりました。これは地味ですけど大きな進歩ですよ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR