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» 2016年07月04日 18時12分 UPDATE

暑い大阪に“熱い空間”が出現――「第9回ポタフェス2016 in 大阪」に行ってきた (1/2)

7月3日に「第9回ポータブルオーディオフェスティバル2016 in 大阪」(ポタフェス)が開催された。第1回以来となる“フルサイズ”のポタフェスが帰ってくるということもあり、暑さの中でも会場は多くのオーディオファンで賑わった。

[天野透,ITmedia]

 月が変わってから連日“真夏日”を記録している大阪で7月3日(日)、ポータブルオーディオ関連の大型体験イベント「第9回ポータブルオーディオフェスティバル2016 in 大阪」(ポタフェス)が開催された。第1回以来となる“フルサイズ”のポタフェスが大阪に帰ってくるということもあり、暑さの中でも会場は多くのオーディオファンで賑わった。

会場の「ハービスホール」がある複合商業施設「ハービスプラザ」

広い広い! 高級オフィス街の広大な展示スペース

 今回の会場となったのは大阪・梅田の複合商業施設「ハービスOSAKA」の地下ホール「ハービスホール」。大阪駅から地下街を通って数分という好立地で、周辺には高級ブランドショップやオフィスが軒を連ねる「ハービスENT」や、「ヒルトン大阪」「ザ・リッツ・カールトン大阪」などのラグジュアリーホテルが並ぶ。さらに「ソニーストア大阪」や「キヤノンギャラリー大阪」などのデジモノ系ショールームも徒歩圏内に点在する。

会場の入り口(写真右奥)のすぐ脇には、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」のエントランス(左手前)。その他にも上のフロアにはフェラーリなどの高級車を扱うディーラーの「コーンズ大阪」など、このあたり一帯はかなりハイソな看板が並ぶ

 ポタフェスは、街のオシャレな空気とは若干キャラクターの異なるイベントだが、11時のオープン前から総勢100人以上のオーディオファンが行列を作り、休日の高級オフィス街を折からの晴天以上のオーディオ熱で包み込んだ。多くの来場者を迎えた会場の面積は1676m2と、昨年5月に開催された「ポタフェスLimited2015 in大阪」から倍以上の面積になっている。会場は「ホワイエ」「メインホール」「サブホール」の3カ所で、とくに多くのブースが集まったメインホールは天井も高く、東京でポタフェスが開催される「ベルサール秋葉原」の2階や地下ホールを思わせるような空間だ。

オープン前の待機列の様子。開場時にはおよそ100名の行列になっていた

 メインホールとサブホールをつなぐホワイエにステージが用意されたのも、今回の大きな特長だ。ここではお馴染みの人気オーディオライター、野村ケンジ氏がプロデュースしたトークイベントが開催され、今回出展した各社の担当者をゲストに迎えて、ハイレゾ対応プレーヤーやカスタムIEMなどのディープなトークが繰り広げられた。トークイベントで用意されていた50席は満席となり立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せ、2回の予定だったイベントを急きょ3回に増やすといううれしいハプニングも発生した。

オーディオライターの野村ケンジ氏がプロデュースしたトークイベントでは、1回目にプレーヤー、2回目はカスタムIEMがテーマになった。画像は2回目の一幕。今回は出展していないはずの“FitEar”(須山歯研)の須山慶太社長がなぜかゲストとして飛び入り参加した

次のスタンダード? 「AK70」が一般ユーザー向けに初披露

 今回のイベントで最大のトピックは、Astell & Kernの新しいハイレゾ対応プレーヤー「AK70」と、ドイツ・ベイヤーダイナミックとのコラボイヤフォン「T8iE MkII」が一般ユーザーの前に初めて現れたことだ。とくにAK70は人気ブランドの最普及価格プレーヤーということもあり、その注目度は会場で1、2を争うレベルだった。取り扱い元のアユートブースは人が絶えることがなく、ブースを運営するスタッフも休憩を取ることができないほど多忙を極めたという。もっとも事前の情報が多かったためか来場者からの質問は「自前のSDカードを挿して良いか」程度で、実際の音やユーザビリティーを確かめに来たという人が大多数だった。特に「AK100 II」ユーザーからは熱い視線が注がれていた模様だ。その他、ユーザーからはカラーバリエーションの要望が出ており、標準色の「ミスティミント」以外ではやはり黒の追加を希望する声が多かった。

今回のイベントの注目アイテム「AK70」を取り扱うアユートブースは、最初から最後まで常に人が絶えない状態。特にAK100 IIからの乗り替えを検討する参加者が多かったという

 野村氏のトークイベントに登壇したアユートの斎藤氏は、壇上でAK70を新世代の技術と設計を採用した「下克上プレーヤー」「とてもAK jrの後継とは思えない」と表現した。物量投入によるプレーヤーの大型化という流れの中、高性能/コンパクトという対極の頂点に到達したと斎藤氏は語る。これには野村氏も同意しており、その上でOTGやDLNAといった高機能化と低価格化を両立したことの重要性を指摘していた。

1回目のトークイベントで新製品のAK70をアピールするアユートの斎藤氏。AK70は単独で良し、周辺機器とつないで良しのスーパーエントリーモデル的存在で、「音を聴いて評価してもらいたい」と力説していた

 「DACはもちろん重要ですが、その後段になるアンプ部が強力になっているため、低域がしっかり沈んで揺れません。電源も強化され、マルチドライバーのIEMもピシャリと鳴らします。言うなれば“強いiPod”みたいな印象ですね」(斎藤氏)

 また、バランス駆動もかなり良くなっているという。「特性値も良く、人によっては『AK380よりも良い』と言う人がいるかもしれません。そのくらいできが良いので、シングルDACという偏見を持たずに是非聴いた上で評価してもらいたいですね。聴けば印象がガラリと変わると、自信を持ってオススメできます。加えてMojoなどの外部DACをデジタルでつなぐと、少なくともDSD 5.6まではネイティブ再生ができます。スタンドアロンも周辺機器も楽しめるプレーヤー。サイズ的にもMojoのベストパートナーです」(同氏)

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