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あの「バウリンガル」から生まれた犬用ウェアラブル端末「いぬのきもち お散歩Time」――愛犬の適正な“おさんぽ時間”が分かります

» 2017年06月02日 19時17分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 タカラトミーが新しい犬用ウェアラブル端末を発表しました。その名も「いぬのきもち お散歩Time」(以下、お散歩Time)。愛犬家なら誰でも気になる「どのくらい散歩させたらいいの?」という素朴な疑問にズバリと答えてくれるアイテムです。しかも飼い主さんの消費カロリーまで分かるオマケ付き。一石二鳥とはこのことです。

「いぬのきもち お散歩Time」

 お散歩Timeは、懐かしい「バウリンガル」から生まれました。というのも「バウリンガルの続編を企画しようとしたのですが、ユーザー調査を行ったところ、犬の言葉よりも犬の健康に感心を持つ飼い主さんが多かったんです。中でもウチの犬はどのくらいお散歩させたらいいのか知りたいという声が目立ちました」(タカラトミー)

装着イメージのつもりですが、よく分かりません。首輪のところに着いています
広報写真でどうぞ。こんな感じです

 そこで大学などと協力して1万頭以上の飼い犬データを分析、犬種や体型、年齢などを元に最適な活動量を割り出し、必要なお散歩時間の目安を提示できるアプリを開発しました。さらにアプリと連携するウェアラブルデバイスにより、お散歩中の活動量を随時算出する仕組み。「本体のセンサーでは、犬の歩き方を“きょろきょろ歩き”からダッシュまで4段階で識別し、活動量を算出します。アプリでは最適な活動量に対してどの程度の運動をしたか、残りのお散歩時間が減っていきます」

犬の体型も入力。目安を表示してくれるので選んでいくだけで済みます
お散歩中の画面イメージ。残りのお散歩時間が減っていきます

 同社によると、人間の場合は歩数から活動量を算出できますが、犬の活動量を正確に計測するには複数箇所にセンサーを取り付けなければならず、同じ歩数でも歩き方(=歩様)によって活動量が大きく変わるため、歩様と時間から活動量を算出する仕様を採用したそうです。同時に参考データではありますが、お散歩後に飼い主の消費カロリーを表示することもできるようにしました。

飼い主のカロリー表示

 でも、これだけでは“真面目で便利”なだけのアイテムになってしまいます。普通のメーカーなら満足するのでしょうが、玩具メーカーとしての矜持(きょうじ)がそれを許しませんでした。「タカラトミーらしい商品にしたかったんです」と担当者。このため、アプリには犬の顔写真をアバターとした着せ替え遊びやミニゲームなどの要素をたくさん追加し、エンターテインメント性も追求しました。とりあえずカワイイので、興味のある方はぜひチェックしてください。

愛犬の顔がアバターに
カレンダー機能は、運動の記録を参照できます。まるで夏休みのラジオ体操?

 「いぬのきもち お散歩Time」は2017年秋に発売予定。価格は1万2000円(税別)です。

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