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» 2017年10月06日 17時40分 公開

CEATEC JAPAN 2017:寝室を子どもに快適な情報空間へ変えるIoT機器「popIn Aladdin」 (1/2)

「popIn Aladdin」は、音声操作できるシーリングライトとプロジェクター、スピーカーを一体化したAndroid端末。専用コンテンツを組み合わせ、子どもの就寝前後を楽しくするIoT機器に仕上げた。

[後藤健太郎,ITmedia]
「popIn Aladdin」

 AIスピーカーが各社からリリースされ、音声入力で操作できる機器やサービスが身近なものになろうとしている。

 iOSの「Siri」や、Androidの「Google Assistant」、Windowsの「Cortana」など、スマートフォンで音声操作を体験した人も多いだろう。ただ、それらを日常的に利用しているユーザーは意外に多くない。その理由は大きく3つある。

AIスピーカーの課題

 1つ目はノイズだ。性能が上がっているとはいえ、複数人が会話している中で、特定の音声のみを入力として抽出することは難しい。

 2つ目は公共空間での利用のしづらさだ。電車の中や図書館、店内など通話がはばかられるシチュエーションでは、機器との対話もいわずもがなである。

 3つ目は利用できる機能がまだ限定的な点だ。自然言語での対話で、潜在的なニーズをくみ取り、適切なリアクションを機器やサービスで実現してくれるのが理想だが、現在は対話というよりは、指示(物品注文、音楽再生)か検索(天気、経路探索)という限定的な機能の実現に限られている。

 そのような状況の中、10月3日から6日まで幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2017」で発表されたプロダクトにユニークな方法で上記の悩みを解消したものがあった。それが「popIn Aladdin」(ポップインアラジン)だ。

 popIn Aladdinは音声操作できるシーリングライトとプロジェクター、スピーカーを一体化したAndroid端末だ。

 すでにライトの明滅や光量調整、スピーカーでの音楽再生や天気情報を、音声で操作・取得できるプロダクトは多く出ているし、プロジェクターに音声操作が搭載されていないのは、電源のオン/オフ以外に音声操作で制御すべき項目がないからだろう。

 個々に考えると、目新しいことはなさそうだが、popIn Aladdinはここにある種の制限を与えることで、利用意図と得られる体験を明確にした。ある種の制限とは、“寝室での利用”“子どものためのIoT機器”であり、得られるのは“就寝前後の快適な情報取得”だ。

必要な情報を操作不要で届ける仕組み

 利用場所を寝室と定義したことで、前述したノイズの問題と公共空間への配慮は不要となる。次に「子どものためのIoT機器」と「就寝前後の情報取得」だが、主語が子どもではなく大人であった場合、特に特別な機器は必要ないだろう。スマホをベッドに持ち込むなどの方法が考えられる。では子どもはどうだろうか。

 子どもがスマホを持ってベッドで何かを見ているのを、快く思う親は決して多くなく、子どもが自分で操作し閲覧できるものは限られている。加えて寝る前の親子の会話が成立せず、就寝前の体験としてはうれしくない。

専用アプリの画面。現時点では未就学児がターゲットだが、今後は対象を増やしていく

 popIn Aladdinで閲覧できるコンテンツは専用アプリで提供され、子ども向けにコンテンツパートナーの協力を得て独自に制作したものだ。声優による絵本の音声読み上げや、五十音表、星図など複雑な操作を必要としないものがメインだ。

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