子どものスマートフォン、いつから持たせる? MMDが調査
MMD研究所は、子どもにまだ携帯電話を持たせていない中高生の親とスマホを所持している高校生を対象とした「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査」を実施。64.9%の親が子どもにスマホを持たせるのは「心配」、高校生の74.7%が「使い方に気を付けている」と回答した。
MMD研究所は、1月26日に「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査」の結果を発表。本調査は中高生の子どもにまだ携帯電話を持たせていない親1003人と、スマートフォンを所有している高校生1040人を対象に実施したもので、インターネット調査の期間は1月12日〜1月18日。
親にいつ頃からスマートフォンを持たせても良いと思うかを聞いたところ、最も多いのは「高校1年生」となった。スマートフォンを持たせても良いと思う理由は「クラブ活動など学校の活動で遅くに帰るようになる(遅く帰るようになった)から」が36.2%、「子どもが学校に入学する(入学した)から」が34.4%、「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったため」が27.4%。
子どもにスマートフォンを持たせることについて「とても心配」「やや心配」を合わせて、64.9%が「心配」と回答した。
世間一般の子ども(中高生)と自分を比べてスマートフォンを使いこなしていると思うかと聞いたところ「あまり使いこなせていないと思う」「まったく使いこなせていないと思う」を合わせ、33.6%が子どもよりもスマートフォンを使いこなせていないと回答。
子どもにスマートフォンを持たせる際、トラブル回避のために行いたいことは「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用したい」が37.0%、「無料のセキュリティアプリをダウンロードしたい」が34.7%、「アプリ購入のパスワードは自分(親)が管理したい」が33.4%となった。
親に大手携帯電話会社などがスマートフォン向けに無料でフィルタリングサービスを提供していることを知っているか聞いたところ「知っている」が68.3%、「知らない」が31.7%となった。
スマートフォンを所有する高校生へ速度制限を意識して利用するか聞いたところ「普段から我慢、節約をしている」「時々、我慢、節約をしている」を合わせて71.3%がデータ容量を節約していることが分かった。データ容量別で見てみると、低容量ユーザーが81.4%、中容量ユーザーが75.1%、大容量ユーザーが61.2%と、低容量ユーザーほど節約傾向にある。
通信速度制限に困るかを聞いたところ「非常に困る」「やや困る」を合わせて80.0%が「困る」と回答し、マナーや危険な目に合わないように普段から気を付けているか聞いたところ「かなり気を付けている」「ある程度気を付けている」を合わせて74.7%が「気を付けている」と回答した。
普段から気を付けていることは「SNSやメールで怪しいリンクは開かないようにしている」が63.3%、「SNS上で顔出しや、個人情報(本名など)を明かさないようにしている」が49.9%と、SNS関連の項目が上位に。
親と比べてスマートフォンを使いこなしているかと質問したところ「かなり使いこなしていると思う」「ある程度使いこなしていると思う」を合わせて88.8%が「親よりもスマートフォンを使いこなしていると思う」と回答した。
親のスマートフォンの使い方で気になることは「特に気になることはない」が半数となった一方、気になることとして「親が会話中にスマートフォンを触っていて、自分の話を聞いていないとき」が14.8%と最も多く、次いで「親がスマートフォンの使い方を何度も聞いてくること」が10.1%、「親にスマートフォンの使い方について注意されるが親も同じことをやっていること」が9.7%だった。
日常生活を送る上でのスマートフォンの必要度について最大10段階(0:まったく必要ではない〜10:かなり必要)で聞いたところ、「10」が31.7%と最も多く、次いで「8」が18.0%、「7」が13.8%となった。
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