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KDDI、「2038年問題」で1346万円を過剰請求

» 2004年03月08日 16時56分 公開
[ITmedia]

 KDDIは、国内通話サービスで誤請求があったと発表した。システムトラブルから通話料金計算に誤りを生じ、計1346万円を過剰請求した。4月請求分で、該当通話料を減額、返金するなどの調整を行う。

 対象となったのは、2004年1月10日から2月25日にかけての通話、約4万5866件。該当サービスは、001国内通話、0053・0070 DOD(データオンデマンド)通話、0055カード通話、0056バーネット通話・サードパーティダイヤル通話となる。

 いわゆる「2038年問題」が原因(記事参照)。2038年問題とは、システムをUNIX環境で利用している場合に、1970年から20億秒を経過すると(つまり、2038年1月19日3時14分8秒を過ぎると)システムが時刻を正しく認識できなくなる現象を指す。KDDIの場合、1秒を1単位でなく0.5秒を1単位で認識していたため、1970年〜2038年のちょうど半分にあたる2004年1月10日に「16進数で最初の桁に1が立ち、“負の数”と認識される」(KDDI広報)トラブルが発生した。

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