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「ナノゲート・キャパシタ」事業化へ共同出資会社

» 2004年03月19日 16時51分 公開
[ITmedia]

 日本電子は3月19日、同社が開発した高性能キャパシタ「ナノゲート・キャパシタ」の事業化に向け、共同出資会社を4月1日に設立すると発表した。11月をめどに製品のサンプル出荷体制を構築し、2006年度に売り上げ50億円を目指す。

 ナノゲート・キャパシタは日本電子が2003年10月に発表(関連記事を参照)。エネルギー密度をニッケル水素充電池以上に高めながら、極めて短時間に充電できるのが特徴。ハイブリッド自動車の駆動電源などのほか、夜間電力の備蓄倉庫を構築するといった用途に活用可能だ。

 同社は日興アントファクトリーのコンサルティングで事業化を検討。両社とダイヤモンドキャピタル、ビジョンキャピタルの4社で共同出資会社の設立を決めた。日本電子子会社の日本電子ハイテックがナノゲート・キャパシタ事業を譲受し、新会社名「アドバンスト・キャパシタ・テクノロジーズ」に変更する。資本金は7000万円で、日本電子が80.6%を出資する。

 新会社はまずハイブリッド自動車市場を第1ターゲットとし、並行して太陽光・風力発電用蓄電システムや鉛蓄電池切り替え市場を開拓する。パートナー企業と量産化体制を構築するほか、商社や関連企業などとの幅広い協業も検討していく。

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