Sun、「Javaオープンソース化の可能性は残っている」
Sun Microsystems幹部は3月31日、障害があることは認めつつも、SunがJavaプログラミング言語をオープンソース化する可能性は残されていると語った。
カリフォルニア州メンロパークで開催のSun Software Summitで、Sunのデベロッパープラットフォーム部門副社長リッチ・グリーン氏は、IBMが2月の公開書簡でJavaのオープンソース化を提案したことを認めた。だが同氏は、Javaをオープンソース化する場合、互換性を確保する上で複雑な問題が生じると強調、Sunは互換性やブランド、ライセンス管理などの問題が解決できれば、オープンソース化には非常に前向きだと話した。
「(オープンソース化の目標を)達成し、こうした制約を満たすことが現実的かどうか、IBMにもSunにも分からない」とグリーン氏は述べたが、Sunはこの考えについてIBMと話し合いを続けているとも言い添えた。
Sunのオペレーティングプラットフォーム担当上級副社長ジョン・ロイアコノ氏は、グリーン氏よりはやや悲観的な見方を示している。ロイアコノ氏は、「IBMがWebSphereなどの製品をオープンにしたら、すぐにJavaをオープンソース化する」というSunの先の宣言を持ち出した。
しかしグリーン氏は、「当社はある程度の明確さが確立されるまでは、何もオープンにはしない」と言い返した。
このサミットに参加したSunの関係者は、コンシューマー市場に重点を置く新たな計画、セキュリティ、まだ開発中のデスクトップ技術「Looking Glass 3D」などいくつもの話題に触れた。
Sunのソフトウェア担当執行副社長ジョナサン・シュワルツ氏によると、同社は「N1」コンピューティングプラットフォームにより、システムオーナーがコンピューティングサイクルを販売できるグリッドコンピューティングの世界が実現される構想を描いている。
「当社の技術とN1を中心とする中核プラットフォームが進化することで、コンピューティングサイクルの再販が可能になるだろう」と同氏。
同氏は、「Java Desktop System」などのSun製品を売り込み、また、底辺からたたき上げ、採用を増やしている技術が勝利を収めているというビジネストレンドについても説明した。このトレンドは、Sunの製品よりも、IntelのハードやLinuxに有利に働くかもしれないが、SunはソフトウェアでMicrosoftを追い越していると同氏は語った。
Sunの関係者は、同社の開発プラットフォーム「Java Studio Enterprise」が31日にWebで提供開始されたことも取り上げた。
またSunは4月初旬に、オープンソースのJava統合開発環境「NetBeans」のバージョン3.6をリリースする計画。同バージョンは、より直観的に再設計されたインタフェース、改善されたワークフロー、より視覚訴求的になったルック&フィールなどの特徴を備える。また、ソースコードがより見やすくなるコード折りたたみの機能もある。
Sunのロイアコノ氏は、同社の「Project Janus」にも触れた。これは、Linuxアプリケーションとバイナリを、修正・再コンパイルせず、動作速度をほぼ落とさずにSolaris上で走らせるソフト。Project Janusを使えば、Linuxユーザーは「Solarisに移行している間、(Linuxへの)投資が無駄にならずに済む」とグリーン氏は主張する。
Sunはまた30日、Java Desktop Systemに組み込まれる予定のPC向けユーザーインタフェース技術「Looking Glass 3D」を取り上げ、この技術がGNUオープンソースプロジェクトの一部になる可能性があることを明らかにした。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
3
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
4
暗号資産取引所Binance、ハッキングで約1兆円の被害か 入出金を全面停止
-
5
「PayPay連携の銀行から、お金全部盗られた」被害報告……原因と対策は? PayPayに聞いた
-
6
松屋の公式アプリとWebサイトが停止 不正アクセスを検知、モバイルオーダーや弁当予約も使えず
-
7
ベネフィット・ワンの委託先に不正アクセス セゾン会員向け優待サービスで約2.9万人分の個人情報漏えい
-
8
PHP脆弱性でいち早くサービス停止、コドモン経営判断の舞台裏 実はオンラインイベントの真っ最中だった
-
9
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
10
ANAの予約情報に不正アクセス、JALと同じ委託先経由で 個人情報をのぞき見た痕跡も
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR