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中国、独自の無線LAN標準化を断念

» 2004年04月22日 09時26分 公開
[IDG Japan]
IDG

 独自の無線LANセキュリティ標準を掲げて物議を醸していた中国政府が、米政府やITベンダーからの反発を受け、同標準採用の義務化を無期延期することに同意した。米国と中国の高官が4月21日発表した。

 中国の独自標準案はWAPI(Wireless LAN Authentication and Privacy Infrastructure)と呼ばれ、6月1日から中国で義務化される予定だった。だが中国政府は21日、米国の通商代表と面談した後、方針を変更して国際標準化組織と協力していくことに同意した。

 中国は各国のITベンダーの意見を取り入れてWAPIの改訂に取り組み、WAPI実装の期限は設けないと、米中共同記者会見でロバート・ズーリック米通商代表は語った。

 両国はこの日、複数の通商問題について合意に至っており、WAPIに関する合意はその一つ。両代表は、WAPI合意について、それ以上のコメントは避けた。→詳細記事

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