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LinuxでWindowsアプリをシームレスに動かすミドルウェア

» 2004年04月24日 10時40分 公開
[IDG Japan]
IDG

 フィリピンの企業SpecOps Labsが、WindowsアプリケーションをLinux上でスムーズに動かすソフトを開発したとうたっている。同社は4月24日、コードネームで「David」と呼ばれるミドルウェアのワーキングモデルを披露する。年内にも商用化の可能性があるという。

 同社のフレデリック・ルイスCEOは、ひとたびDavidが広まりOEMが採用するようになれば、「ダビデ(David)とゴリアテの戦い」のゴリアテに相当するMicrosoftのプログラムを無料のLinuxでシームレスに動かせるようになり、PCの導入コスト削減に貢献すると話している。

 SpecOpsのWebサイトには、「次世代(のDavid)では、事実上OSをブラウザに組み込み、最終的にはコンピュータをブートしてブラウザを立ち上げる以外にOSの必要性をほぼゼロにする」と記されている。

 けんかを売るにはまだ時期尚早かもしれないが、IBM Philippinesのビジネスパートナー部門カントリーマネジャー、ビクター・シルビノ氏は、IBMは「ハードとソフトの両面から(SpecOpsを)サポートすることに強い関心がある」と示唆している。

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