ITmedia NEWS >

3Com、無線LANスイッチに参入

» 2004年05月15日 09時35分 公開
[IDG Japan]
IDG

 ネットワーキング機器メーカーの米3Comが、年内にエンタープライズ向けの無線LANスイッチを投入する。ビジネス指向のアクセスポイント製品拡大を図る一環。

 ほかのネットワーキングベンダーはほとんどが自社のスイッチを擁しているか、提携を通じて提供しており、無線LANスイッチの新興企業も多数存在する中、3Comの参入にそれほどの意外性はないだろう。ただ、かなり出遅れた上、提携の可能性がある相手は山ほどあるにもかかわらず、3Comは自社独自の無線LANスイッチを製造するもようだ。

 3Comの技術マネジャー、ジョー・カールッチ氏は「当社は(無線LANスイッチ)製品を年内に投入する。これは当社独自の製品となる」と語った。このスイッチは、現在小規模オフィス向けのアクセスポイントとルータ/ゲートウェイが独占している製品の範疇に入る。

 現在のところスイッチは提供していなくても、3Comは大規模な無線ネットワークを販売する上で何の問題も抱えていないとカールッチ氏は言う。

 直近の例として「英国の州議会事務所」が移転に伴い、完全にワイヤレス化した。これほどの規模であれば、無線LANスイッチベンダーのTrapeze Networks、Airespace、Aruba Wireless Networksあたりなら、自社製品が必要だというところだろう。しかしカールッチ氏に言わせれば、RF管理の問題も含めてこれは、通常のアクセスポイント、十分な現場調査、3Comのネットワーク管理ソフトで対応できるという。

 新スイッチが必要なのは、不正アクセスポイント検出などの機能強化が図れるためだと同氏は説明している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.