カナダの半導体技術会社All Computersは5月20日、米Intelを特許侵害で米バージニア州の連邦裁判所に提訴したと発表した。
IntelはAll Computersとライセンス契約を結ぶことなくPentiumなど特定のコンピュータ製品を製造・販売し、All Computersの特許(米特許番号5,506,981)を侵害したと同社は主張。5億ドル以上の損害賠償とIntelに対する差し止め命令を請求している。
All Computersはコンピュータ部品と回路の設計/販売を手掛ける企業。争点となっている特許「Apparatus and Methods for Enhancing the Performance of Personal Computers」は、Pentiumのような高速プロセッサに必要な基本回路について記述したものだと説明している。
同社は以前、Intelに接触してこの特許のライセンスを持ちかけたが無視されたとしており、それ以来、同社の特許を侵害する形でPentiumなどの製品が製造・販売されてきたと訴えている。
「Intelは確かに世界最大のコンピュータ用マイクロプロセッサ提供企業として影響力を持っているが、常に進化を続けるハイテク業界に大きく貢献しているのは同社だけではない」。All Computersの顧問弁護士エドワード・オコナー氏は談話の中でこう述べている。
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