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Nokia、中国での研究開発強化

» 2004年05月22日 10時47分 公開
[ITmedia]

 フィンランドの携帯電話機メーカーNokiaは5月21日、中国での研究開発態勢を強化する計画を発表した。

 北京にCDMA研究開発施設を設立するほか、北京にあるNokia Product Creation Centerの製品設計と開発の規模を拡大。オープン標準と技術のローカライズを推進する技術プラットフォーム部門を新設する。

 Product Creation Centerはいずれ、同社携帯電話事業部が手掛ける世界の携帯電話設計開発の40%を担うことになると同社は説明。また、新設の技術プラットフォーム部門ではForum Nokiaを通じて中国のデベロッパーコミュニティーと協力、Nokia Series 60プラットフォームのライセンスとJava技術を手掛け、中国での標準化の取り組みに貢献するとしている。オープン技術とアプリケーション開発の推進に向け、中国の10大学と協力し、セミナーや研修を通じてSymbian技術に関する知識の普及を図る計画。

 さらに、博士課程修了者を対象とした教育研究プログラム「Nokia Postdoctoral Program」を創設、Nokia Research Center(NRC)で先端の通信技術研究プロジェクトに携わる機会を与える。アジアのユーザー向けインタフェース、3Gなどの技術、IPv6、中国語のモバイルアプリケーションなどが研究テーマとなる。

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