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RFIDのメリット、日本は「買い物時間短縮」、米国は「サービス改善」

» 2004年05月27日 12時57分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは5月27日、小売店にRFIDが導入された場合のメリットについて日米の消費者に調査した結果を発表した。国内では、支払いをスピーディーに済ませられることを支持する人が多かったのに対し、米国では「欲しい商品の品切れがなくなる」「返品が簡単にできる」といったサービス面での改善が大きな支持を得るという結果。同社は、小売りのRFID戦略は日米で異なったものになるべきだとしている。

 支払いが迅速になることは、国内では8割以上に支持された一方、米国での支持は5割弱。「米国のスーパーなどでは、買い物点数が少ない顧客向けの専用のレーンや、自分でバーコードをスキャンして買い物を済ませられるセルフチェックアウトなどが用意されているため、精算で並ぶことは日本よりは少ないと見られるため」(同社)。

 一方、米国で支持が高かったのは、的確な在庫管理により欲しい商品の品切れがなくなることや、返品手続きが簡単になること。「米国の有名家庭用品店では、返品手続きに長蛇の列ができることもあるため」(同社)大きな支持を得たとしている。

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