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Yahoo! BB個人情報流出事件で新たな逮捕者

» 2004年05月31日 21時14分 公開
[小林伸也,ITmedia]

 Yahoo! BBの個人情報流出事件で、ソフトバンクBBは5月31日、恐喝未遂で新たな逮捕者が出た件について説明した。容疑者2人は、元ソフトバンクBB派遣社員からIDなどの情報を入手、顧客データベースにアクセスしていたという。

photo 経緯を説明する孫社長

 新たに逮捕されたのは東京都新宿区の無職の男(24)と、同文京区の無職の男(35)。調べでは、新宿区の男がソフトバンクBBのサーバからユーザー情報を不正に入手。文京区の男は同データを、義父に当たる元政治団体代表の男(67、起訴済み)に渡し、ソフトバンクBBから金を脅し取ろうとした疑いがもたれている。

 ソフトバンクBBによると、新宿区の男は、ソフトバンクBBの派遣社員だった男から、社内ネットワークにアクセスできるリモートメンテナンスサーバ(RMS)のアカウントとパスワードを入手した。元派遣社員の個人アカウントは派遣終了時に削除されたが、別に与えられていたグループアカウントはそのまま利用できる状態で、これが新宿区の男に渡ったという。

 新宿区の男は、ソフトバンク・グループの出版社、ソフトバンク・パブリッシングが発行している月刊誌「PC JAPAN」でライターとして記事を執筆していた。同社は同誌を当面の間、休刊とする。

 都内で会見したソフトバンクの孫正義社長は「ユーザーに大変な迷惑をかけたことをおわびする」と陳謝した。現在はRMSは撤去され、3月以降、指紋認証システムの導入など649項目の対策を実施するなど、情報管理体制を強化したとしている。

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