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DNP、FeliCaとJavaCardを1枚のICカードに

» 2004年06月03日 19時26分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷は6月3日、FeliCa方式の非接触インタフェースとJavaCardの接触インタフェースを装備したICカードを開発したと発表した。キャッシュカードやクレジットカードに、FeliCaの電子マネー機能などを搭載可能だ。

 接触OSにはJavaOSを採用。カード発行後もアプリケーションの追加や更新、削除が可能だ。非接触OSはFeliCaOS。

 従来、1枚のカードにFeliCaとJavaCardの両機能を搭載するにはICチップが2つ必要だったが、新カードでは両機能を1チップに搭載。FeliCaアプリケーションを接触インターフェースで使用したり、JavaCardアプリケーションを非接触インターフェースで使用できる。

 新カードのROMには、全銀協仕様のICキャッシュカードアプリケーションとVISA Internationalのクレジットアプリケーション「VSDC」を標準搭載。生体認証技術用のアプリケーションも開発済みだという。

 10月から国内の金融機関向けにまず発売し、順次海外にも販路を広げる。今後5年間で100億円の売り上げを見込む。

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