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架空請求に関する苦情、前年の7倍に

» 2004年06月08日 17時57分 公開
[ITmedia]

 総務省は6月8日、電気通信消費者相談センターで昨年度受けた苦情・相談の件数と概要をまとめた。架空請求関連の苦情が前年度の7倍以上に増えた一方、国際電話への不正接続に関する相談は10分の1以下に減っている。

 全相談件数は8796件で、前年度比17.4%増。このうち46.8%の4119件が、利用した覚えのない有料サイトなどへの情報料を請求する架空請求で、前年度の555件から急増した。

 次に多かったのがDSLサービス関係で、360件の相談があった。DSL事業者のサポート窓口に連絡がつかない、料金やサービス内容の表示がわかりにくい、契約している速度が出ないといった相談が多かった。

 相談件数3位は迷惑メール関連で、223件あった。迷惑メールが多く届く、不要なメールのために受信料を負担させられる、などといった苦情が多かったという。

 4番目に多かったのは、インターネット利用中に知らないうちに国際電話回線に接続されるトラブルについての相談だった。だが件数は173件と、前年度の2209件から激減した。同省では急減の理由を、「国際電話事業者が、不正接続に利用されている地方への通話を制限したため」としている。

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