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Brightmail、“SPIM”対策技術開発中

» 2004年06月09日 08時07分 公開
[ITmedia]

 スパム対策企業の米Brightmailは6月8日、企業向けに、電子メールで届くもの以外のスパムに対処する技術を開発中だと発表した。

 同社は、インスタントメッセージ(IM)で送られるスパムに対処する技術の開発で、企業向けIMソフトメーカー2社(FaceTime Communications、IMlogic)と提携したこと、および、モバイル市場のニーズに合わせてスパム対策技術の拡張を進めていることを明らかにした。

 IMで届く迷惑メッセージは、俗に「SPIM」(スピム)と呼ばれ、その増加傾向が問題視されている。SPIMは今年、企業IMコミュニケーションの5〜8%を占めるだろうとYankee Groupは予測。またFerris Researchは、2003年に送られたSPIMは5億件で、2004年はさらに20億件に増大するとみている。今後、企業のスパム対策強化によりPCメール経由のスパムが減る一方で、スパマーが、監視の甘いIMや携帯電話メッセージへと送信経路を移していく可能性もある。

 BrightmailはFaceTime、IMlogicとの提携により、IMを重要なコミュニケーションツールとして使っている企業向けに、強力なアンチSPIMソリューションを提供するとしている。IMlogicとの提携では、多機能電話機やBlackBerry端末など、IM対応ワイヤレスデバイスも保護対象とする。またFaceTimeとの提携は、特に金融機関のIMアプリケーション保護に主眼を置くという。

 BrightmailはSymantecとの合併に合意している(5月20日の記事参照)。

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