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ドームスクリーンにシームレス画像を投影 オリンパスが開発

» 2004年06月09日 19時51分 公開
[ITmedia]

 オリンパスは6月9日、ドームスクリーン上に継ぎ目のない高精細な画像を投影できるという「VisionPlexスーパードーム」を開発したと発表した。6月16日から東京ビッグサイトで開かれる第12回産業バーチャルリアリティ展の東京現像所のブースに出展する。

 画像貼り合わせ専用のシステムコントローラーと制御用PC、画像補正用カメラから成る独自のシステム「VisionPlex」のアプリケーションの一つとして開発した。

 1024×768ピクセル(XGA)表示のプロジェクター4台を接続し、投影画像を貼り合わせることで、直径6メートルのドームスクリーンに合計約200万画素の映像を投影できる。スクリーンは東京現像所製。

 1280×1024ピクセル(SXGA)表示のプロジェクターを利用したり、プロジェクター台数を6台や8台に増やすことで、さらに高精細な映像を投影可能だ。

 投影像のひずみをスクリーンの形に合わせて短時間で正確に補正できるため、ドームスクリーンに投影する場合でも、プロジェクターを中央に置かなくて済む。ドーム周辺部にプロジェクターを配置すれば、観客がプロジェクターを意識せずに映像を楽しめるとしている。

 同社はVisionPlexを、アミューズメント系の投影システム、航空・交通管制システム、各種シミュレーション、バーチャルリアリティ関連の研究など幅広い分野に売り込むとしている。

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