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» 2004年06月15日 17時54分 UPDATE

Yahoo!、有料Webメールの容量を2Gバイトに

米Yahoo!は有料Webメールサービスの容量を2Gバイトに、無料メールサービスの容量を100Mバイトに拡大。さらに有料サービスの料金を年間19ドル99セントに統一する。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 米Yahoo!にとってサイズは重要だ。とりわけ、電子メールユーザーのメールボックス容量に関しては。

 同社は6月15日(米国時間)、無料・有料のWebメールサービスのメールボックス容量の拡大を発表する計画だ。無料サービスの利用者は4Mバイトから100Mバイトに、有料サービスの利用者は2Gバイトにストレージ容量が拡大すると同社は説明している。

 さらにYahoo!は、有料Webメールサービス「Yahoo! Mail Plus」の料金体系もシンプルにし、「年額19ドル99セント」に統一する。これは同サービスのすべての利用者にとって値引きとなる。これまでの料金は、メールのストレージ容量が25Mバイトの場合は年額29ドル99セント、50Mバイトの場合は39ドル99セント、100Mバイトの場合は59ドル99セントだった。

 ストレージ容量の増加は、15日から年末にかけて各国で実施される。同社によると、利用者は、現在の1年間の利用契約が終了したときに新しい価格体系を利用できるという。

 「これらのサービス改善を、ユーザーインタフェースの刷新、ストレージ容量の増加とともに発表する。われわれの目標はフル機能のサービスを提供することであり、今回はストレージを取り上げた。人々はもうストレージ容量のことを考える必要さえない」とYahoo!の広報担当テレル・カールステン氏は語る。

 Webベースメールサービスの容量制限は、多くのユーザーにとって頭痛の種となっていた。メールボックスが一杯になっていたら、自分あてに送られたメールが相手に返送されてしまう。このためユーザーは絶えず受信ボックスからメッセージを消して、メールを受信するための空きを作らなくてはならない。

 だが4月に、Googleが1Gバイトのストレージを提供する無料Webメールサービス「Gmail」を発表し、この市場を震撼させた(4月1日の記事参照)。1Gバイトもあれば、ユーザーが受信ボックスの容量の問題を忘れてしまうのに十分だ。Gmailはまだ一般には提供されていないが、Yahoo!の今回の動きは明らかに、この競合サービスの提供が近づいていることに反応したものだと、Radicati Groupのアナリスト、マーセル・ニーンフイス(Marcel Nienhuis)氏は指摘する。

 ストレージ増量でGoogleに対抗しようとするYahoo!の今回の動きは、ほとんどの現行ユーザーにとって、Googleに乗り換えずにYahoo!サービスを使い続ける十分な理由になるとニーンフイス氏。「ストレージは50Mバイト以上あれば十分だ。無料で100Mバイトを提供するというのは非常に気前が良く、とても魅力的だ。ほとんどのユーザーは満足するだろう。有料サービスの2Gバイトの容量は、実用的にはほとんど無限だ」

 ユーザーにWebメールアカウントを変更させるのは難しい。乗り換えには、すべての知り合いに新しいメールアドレスを通知し、新サービスの使い方を覚えるという手間がかかるからだと同氏。さらに、Yahoo! Mailは予定表やアドレス帳、フォトアルバム、インスタントメッセージングなど各種サービスと統合されているため、ユーザーは同メールサービスに根を下ろしているという。

 また、Gmailが一般提供されるようになったときに、特にスパムフィルタリングやウイルス保護――Yahoo!が特に注目してきた分野だ――などに関して、機能がどれだけ包括的で有効かもまだ分からないとニーンフイス氏。

 GoogleのGmail発表により、ストレージはWebメールサービスのプレミアム機能ではなくなりつつあると同氏は指摘する。これまで、Yahoo!やMicrosoftなどのWebメールサービス会社は、ユーザーに有料サービスへのアップグレードを促すための目玉としてストレージを利用してきた。

 「この数年、ストレージ上限の増加は人々が有料サービスにお金を払う理由となってきたが、そうした現象は見られなくなる。そのような状況は終わり、大きな変化が訪れる」と同氏は語り、MicrosoftはすぐにYahoo!と同様の発表を行うだろうと付け加えた。

 Yahoo!はこのほか、次のような電子メールサービスの強化機能を発表する。

  • 無料・有料サービスのユーザーインタフェース刷新。

  • 無料サービス利用者の場合、1通のメッセージの最大サイズが3Mバイトから10Mバイトに拡大する。

  • 電子メールサービスに検索機能を提供するバックエンドシステムの改善。これによって検索結果がより迅速に表示されるはずだ。電子メールの検索機能は以前から提供されており、ユーザーは受信ボックス内のメールの本文と件名をキーワードで検索できる。

  • 以前利用されていたが、長い間使われていない電子メール用のハンドル名や名前が5000万件利用できる。

  • 有料サービスで、グラフィックス広告をすべて削除できるようになる。無料サービスではこうした広告は削除されない。有料サービスで表示される広告は、Yahoo!製品を宣伝するテキスト広告だけになる。

 次に挙げる地域のユーザーは、15日に新しいユーザーインタフェースと100Mバイトの無料ストレージを利用できる:米国、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、韓国。

 Yahoo!のスペイン語ポータルYahoo! en Espanolのユーザーもこれらの強化機能を利用できる。

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