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EAなどゲーム3社、「Games X Copy」は違法だとして提訴

» 2004年06月16日 08時45分 公開
[ITmedia]

 ビデオゲームメーカーのAtari、Electronic Arts(EA)およびVivendi Universal Gamesは6月15日、ソフトメーカーの321 Studiosを著作権法違反でニューヨークの米連邦地裁に提訴した。3社が所属する米ゲームソフト業界団体のEntertainment Software Association(ESA)が発表した。

 321が販売するコピーソフトの一つ、「Games X Copy」によって、ゲームのコピー防止システムをクラックされたとし、米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反を訴えている。

 「321のソフトは消費者にフレンドリーなツールを装っているが、その実体は違法なゲームコピーデバイス以外の何ものでもない」とESAプレジデントのダグラス・ローウェンステイン氏。「米連邦法は、ビデオゲームに施された技術上の保護手段を回避するデバイスやプログラムの製造・配布・販売を明確に違法と見なしている。Games X Copyがやっているのはまさにこれであり、われわれは法廷に、この製品の禁止を求める」とする。

 321はDVDコピーソフトをめぐって米映画業界やコピー防止技術会社とも係争中。映画業界は同社のソフト「DVD X Copy」に対してDMCA違反を訴え、一審で販売禁止命令を勝ち取った。またコピー防止技術会社のMacrovisionは、DMCA違反に加えて特許侵害でも321を訴えている。

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