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今年のCOMDEXは中止に

» 2004年06月24日 08時43分 公開
[ITmedia]

 今年11月に米ラスベガスで開かれるはずだった今年のCOMDEXが中止になった。かつて盛況を誇ったこの展示会だが、IT業界の今後のニーズに合わせて現在の在り方を見直す必要があると、主催者のMediaLive Internationalは6月23日の発表文で説明している。

 COMDEX主催社のKey3Mediaは経営破綻、その後MediaLive Internationalと社名を変えて運営している。昨年のCOMDEXは方針を転換してビジネスに焦点を置き、規模も縮小して開催されたが、大手の不在が目立っていた(11月21日の記事参照)。

 MediaLiveでは今後の在り方を検討するため、業界幹部でつくるCOMDEX諮問委員会を設置。ロバート・プリーストヘック社長兼CEOはその背景について次のように説明している。

 「今年もCOMDEXで黒字を出すことは可能だが、主導的なIT企業から広範な支持が得られないままそうすることは、業界のためにならない。COMDEX再編に向けた時間とチャンスを諮問委員会に与えるため、今年の展示会は延期するのが最善と考えた」

 諮問委員会にはAMD、Microsoft、Oracle、Samsungなどの幹部が参加。ベンダーやバイヤーの立場から業界イベントの価値を評価、業界のニーズにかなったCOMDEXの見直しを勧告する。

 MediaLiveによれば、韓国、ブラジルなどのCOMDEXは予定通り開く予定だが、ラスベガスで開催の次回COMDEXは来年11月になるとしている。

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