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平安期の鬼瓦画像を3D化、ネットで公開

» 2004年06月25日 15時25分 公開
[ITmedia]

 システム・ケイ(札幌市)はこのほど、3D-GIS(3次元地理情報システム)を活用して3D化した平安時代の鬼瓦の画像をネットで公開した。Webブラウザから自由な角度から観察できる。

 「Geonova」技術で鬼瓦の画像を3D化した。同技術は、空撮などの2D画像と標高データを統合し、3D化する。描画にはDirect3D/OpenGLを採用。プラグインをインストールしたInternet Explorerでも閲覧できる。

 3D画像は同社と、近畿測量専門学校の小林和夫氏、京都市埋蔵文化財研究所の宮原健吾氏との共同研究で作成した。鬼瓦は平安京・平安宮豊楽殿(京都市中京区)から出土したものを近接写真測量用ハッセルブラッドでステレオ撮影、得られたデータを元に3D化した。

 これまでは地形の3Dデータを公開してきたが、同じ技術で鬼瓦のような小型の立体物も3D化できた。今後は文化財のデジタルアーカイブなどでの応用を期待している。

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