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独Metro、サプライヤー支援へRFIDセンター開設

» 2004年07月08日 08時02分 公開
[IDG Japan]
IDG

 小売り世界5位の独Metroが11月のスマートタグ導入を控え、サプライヤー向けにRFID技術のデモを行う新センターを開設した。

 Metro広報が7月7日語ったところでは、同社はこれまで1年近く、傘下の「Future Store」でRFID技術のテストを行っていた。新センターは独デュッセルドルフ近郊のノイスに開設、サプライヤーによる立ち上げ準備を支援する。

 「当社はFuture Storeを使って実際の小売り環境で新しい小売り技術を多数テストしているが、新設のRFID Innovation CenterはほかならぬRFIDそのものが目的となる。この狙いはサプライヤーに自社のさまざまな製品やパッケージを使って読取機やスマートタグといったRFIDを、実際の状況下でテストしてもらうことにある」と広報担当者。

 IBMとIntermec Technologiesは同日、Metroにスマートタグ技術を供給する契約を発表した。IBMはWebSphereベースのRFIDとデータ管理システムを納入、IntermecはRFID在庫追跡システムを納入する。

 このほかIntelやSAPなど大手IT企業数社が技術提供契約を取り付けた。

 新センターは1300平方メートル、ノイスにある系列百貨店Kaufhofの倉庫内に設置されている。

 RFIDの導入には第一段階でサプライヤー20社が参加。第二段階ではサプライヤー100社、中央倉庫8カ所、269店舗に拡大する計画。

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