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ライブ映像にリアルタイムに電子透かしを埋め込む技術、日立が開発

» 2004年07月23日 18時31分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は7月23日、市販のPCを使って、ライブ映像にリアルタイムに電子透かしを埋め込む技術を開発したと発表した。著作権や肖像権を守りながら、ライブ映像をネット配信するといった使い方を想定している。

 市販のビデオキャプチャカードを搭載したPCで、MPEG-4エンコードとディスクへの録画、ソフトによる電子透かし埋め込みがリアルタイムに可能だ。

 処理負荷が高かった「埋込み強度分析処理」を高速化した。従来は全フレームに電子透かしを埋め込んでいたのを、隣接するフレームなど類似箇所にまとめて埋め込むことで、演算量の大幅な軽量化に成功。従来、通常のPCでは1時間の動画の処理に3時間かかるなど、実用性に問題があった。

 ビデオカメラの映像をPCに取り込み、電子透かしを埋め込みながら保存したり、ライブ映像に著作権情報を埋め込みながら、ネット上にリアルタイムでストリーミング配信するなどといったことが可能になる。

 同社は同技術を、コンテンツホルダー、放送局、インターネットサービスプロバイダーなどに売り込む。

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