JSATとNTTコミュニケーションズは8月3日、ウイルス定義ファイルやセキュリティパッチを衛星回線経由で配信する試験サービスを12月に開始すると発表した。衛星回線はネットワーク型ウイルスの影響を受けないため、迅速かつ確実にセキュリティ対策プログラムを配信できるという。
サービスは「サイバーセキュリティネットサービス」(仮称)。JSATの衛星回線を使い、NTTコムのデータセンターとユーザー企業をつなぎ、セキュリティパッチなどをダイレクトに配信する仕組みだ。
まずウイルス定義ファイルでトレンドマイクロと連携し、迅速に配信できる仕組みを構築する。またユーザー企業独自の業務ソフト用パッチ配信への対応も検討する。
試験サービスは2005年3月末まで行い、ユーザーニーズやシステムを検証した上で本サービスに移行する計画。
最近のコンピュータウイルスは「Mydoom」や「Sasser」といったネットワーク型ウイルスが中心。大量感染が起こるとネットワークトラフィックも増大するため、ウイルス定義ファイルやセキュリティパッチのダウンロードに時間がかかる場合もある。
インターネット網を介さずに衛星回線で直接配信できれば、クリーンなファイルを素早く適用することが可能になり、ネットワーク型ウイルスへの有効な対策になると見ている。
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