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» 2004年08月10日 14時43分 UPDATE

「アクティブ」で「スマート」になるRFID

米企業WhereNetが間もなく披露するRFIDシステムでは、アクティブタグの採用によって通信範囲を広げ、ビジネスルールに沿ったアラートの送信が可能になっている。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 無線位置情報・通信企業のWhereNetは今週、RFID(無線ICタグ)とビジネスルールを組み合わせてワークフローの自動化を図る初めての車両追跡・管理システム(VTMS)「WhereSoft Vehicle」を披露する。

 VTMSは自動車産業、車両情報処理センター、レンタカー業者をターゲットにしており、WhereNetのアクティブRFIDタグ、および特定地域に出入りするとタグからアラートを送る技術「WherePort」と連係する。

 自動車メーカーは、組み立てラインから送り出す際に送信機(この場合はWhereTag)を各車両に割り当て、車両識別番号(VIN)と関連付ける。(通信範囲の狭さが問題になっている)パッシブ型のタグとは逆に、アクティブタグの通信範囲は約3メートル。情報処理センター周辺に分散して設置したアクセスポイントで、アクティブタグの位置データを取得する。

 業界アナリストの中には、RFIDによって大量のデータが生成される問題を指摘する向きもあるが、VTMSではその問題を避けるため、コンテキスト情報を追加する。

 ChainLink Researchの最高リサーチ責任者ビル・マクベス氏は、「コンテキストは、企業が起こるべくして起きる出来事は無視し、対処が必要な例外が起きた場合に管理者に通知するのを支援するビジネスプロセスとビジネスルールだ」と説明する。

 VTMSの最初のターゲットは、物流の自動化になる。いったん出荷に関する明確なビジネスルールを適用すれば、企業は製品のビジネスバリューに応じた処理の優先順位を定められるようになるとマクベス氏。

 「物品を出荷する場合には、コストが懸念材料になることもあれば、コストを問わずスケジュールに間に合うかが懸念材料になることもある」とマクベス氏。

 WhereNet社長兼CEO(最高経営責任者)のダン・ドーレス氏によると、VTMSは車両追跡や工場管理用のアプリケーションと連係し、在庫を積んだ工場周辺のトレーラーを追跡できる。ある時刻に到着する取り決めがあるのに付いていない場合は、車両にぼんやりしているなとアラートを送るという。

 ルールに基づいて工場を管理するというコンセプトは、ほかの業界にも応用が利く。

 「今後、管理する価値のあるすべてのもので、それ自体の情報と位置情報を特定できるようになる。そのデータを使って効率性を高めるソフトも登場するだろう」(ドーレス氏)

 WhereNet VTMSは現在出荷中で、価格は25万〜100万ドル。

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