ITmedia NEWS > 速報 >

IBM、Linuxメインフレームで大型契約

» 2004年08月12日 08時08分 公開
[IDG Japan]
IDG

 IBMは8月11日、新たなLinuxメインフレームの導入契約受注を発表した。欧州最大級の導入例の一つだとうたっている。

 IBMによると、プロセスエンジニアリング産業用機器のサプライヤーであるEndress + Hauserは、IBMのメインフレーム(eServer zSeries 990)2台にSAPのシステムを統合する。

 契約金額は公表されていないが、ロンドンのIBM関係者によると、一般にLinux用に完全統合されたサーバは1台当たり約10万ユーロ(12万2400米ドル)で、Endress + Hauserが購入したメインフレームは、それぞれ36プロセッサ構成。

 Endress + Hauserは、コスト削減とアプリケーションの信頼性確保のため、SAPのERPアプリケーションをUNIXからLinuxに移行すると説明している。同社の本社はスイス。IBMのメインフレームは、ドイツにある同社のデータセンターに導入され、現在、3500人のユーザーをサポートしているという。

 IBMでは、この契約は同社のメインフレーム事業の勢いを物語るものだとしている。過去3四半期の同社のメインフレーム売り上げは、前年同期比で30%以上の伸びを示しているという。

 IBMは先日、ドイツの金融ITサービス企業Sparkassen Informatikからも、1億ユーロ以上の規模のメインフレーム大型契約を受注している。SparkassenはzSeries 990を20台導入する。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.