ITmedia NEWS > 速報 >

IBM、全米オープンテニスの運営をグリッドで支援

» 2004年08月28日 12時06分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米IBMは8月30日の週、全米オープンテニス選手権関連の複数の業務に対処する目的で、オンデマンド関連の製品・技術を投入してグリッドベースのインフラを構築する。なお、全米オープンとは無関係の業務2件もこのインフラで扱われることになる。

 IBMのTivoli Dynamic Orchestratorがこのプロジェクトの柱となり、別々のサーバで動作するさまざまなアプリケーションのリソースをプロビジョニングする。予測モデリングを使い、自動的に必要とされているところにサーバ能力を割り当て、稼働率と費用対効果を向上するとしている。

 usopen.orgのダウンタイム時には、医療研究関連の作業や信用度採点などの金融アプリケーションを実行するという。

 Tivoli Dynamic Orchestratorに加えて、IBMは最近発表したばかりの「eServer i5」も投入。パブリッシング、上映、採点などの業務を処理する。IBMのVirtualization Engine技術も利用し、Linux、Windows、i5/OSなどの複数のOS環境を併用する。

 採点システムには初めて、Linuxベースのブレードサーバを割り当てる。

 IBMのインフラは採点業務だけでなく、Webサイトの運営も担当する。昨年実績で、Webサイトには240万人のユーザーがアクセスし、1520万ヒットを記録した。

 全米オープンの開幕は、8月30日だ。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.