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SunとMS、10月に相互運用性の取り組みを披露

» 2004年09月14日 10時26分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Sun Microsystemsと米Microsoftは来月、両社の製品に相互運用性を持たせるために進めている取り組みの詳細を披露する予定だ。Sunの幹部が9月13日、明らかにした。

 この発表は、Webサービスとディレクトリサービスの分野での相互運用性に焦点を当てたものになるとSunのソフトマーケティング担当責任者マーク・マクレイン氏はバーリントン支社でのマスコミ・アナリスト説明会で語った。

 10月に発表されるということは、相互運用性に関する詳細披露は予定よりも若干遅れることになる。Sunのスコット・マクニーリーCEO(最高経営責任者)は6月末にJavaOneカンファレンスで、同社とMicrosoftは(9月に終わる)米国の夏の間に最初の取り組みの詳細を説明すると話していた。

 「夏という目標には間に合わない」とSunの広報担当者は認めている。「大企業が協力する場合によくあるように、少々時間がかかっている」

 しかし10月の発表の際に、SunとMicrosoftは両社の技術の相互運用のデモを行う予定だとこの広報担当者は語っている。「確固とした発表にしたいし、われわれがどのようなやり方で協力できるかを確実に顧客に示せるようにしたい。イベントを開き、ある程度のキャパシティで相互運用性のデモを行うことが目標だ」

 この担当者は、具体的に何をデモするのかは明かさなかったが、ディレクトリサービスとシングルサインオン技術の分野に関連したものになる可能性が高いと述べた。

 SunとMicrosoftは4月に発表した広範な和解と業務協力契約の一環として相互運用性への取り組みを開始した。両社の幹部は繰り返し、ユーザーはSunのUNIX/Java環境とMicrosoftのWindows/.NETの相互運用性を求めていると主張してきた。

 4月の和解の一環として、MicrosoftはSunに独禁法訴訟の和解金として7億ドルを、特許問題の和解金として9億ドルを支払うことに合意した。これにより、1997年に始まった両社の激しい法的論争は幕を下ろした。

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