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FBI、史上最大規模の違法ソフト押収

» 2004年09月17日 10時00分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米捜査当局は2年にわたる捜査の末、米国で最大規模の偽造ソフト押収を行い、11人を逮捕、起訴した。当局職員が9月16日、明らかにした。

 カリフォルニア州、ワシントン州、テキサス州在住の11人の被告は、共謀して小売価格3000万ドル以上に相当する偽のコンピュータソフト・文書を流通させた容疑に問われていると、カリフォルニア州中央地区の連邦検事局は声明文で述べている。

 その価値は8700万ドル相当にまで上がる可能性があると検事局の広報官トム・ムロジェク氏。同氏によると、被告の逮捕および家宅、事務所、保管施設の捜索時に、米連邦捜査局(FBI)の捜査官は、5600万ドル相当を超えるMicrosoft、Symantec、Adobe Systems製品の偽造品の備蓄を発見したという。

 2年にわたる捜査の一環として、捜査官はCDの複製・プリント機器も押収したとムロジェク氏。

 違法ソフトの大半はMicrosoft製品だった。末端価格は合計で8000万ドル程度に上り、偽造Microsoft製品の押収としてはこれまでで最大規模になるとMicrosoftは声明文で述べている。同社は「Digital Marauder」というコードネームで呼ばれたこの件で、ロサンゼルスの当局と密に協力した。

 被告はロサンゼルスの連邦大陪審により起訴され、9月20日に公判が予定されている。有罪判決を受けた場合、最大で15〜75年の懲役刑を科せられると連邦検事局は述べている。

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