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HP、Itanium搭載ワークステーション打ち切り

» 2004年09月25日 07時28分 公開
[IDG Japan]
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 米Hewlett-Packard(HP)はIntelのItanium 2を搭載したワークステーション販売を打ち切った。広報担当者が9月24日明らかにした。

 市場の状況を理由に、同社は64ビット対応の同プロセッサを搭載したワークステーション販売を9月1日で打ち切った。64ビットアーキテクチャを基盤としたIntel初のx86システム向けプロセッサ、EM64T(extended memory 64 technology)が出荷開始されてからまだ2カ月しかたっていない。

 「基本的にこれは、ワークステーションビジネスで顧客の要望に応えたものだ」と、HP広報のキャシー・ソワーズ氏はインスタントメッセージでこう説明している。

 HPは従来、シングルプロセッサの「zx2000」と、デュアルプロセッサの「zx6000」という2種類のItanium搭載ワークステーションを販売していた。いずれも2002年9月の発売。

 Intelがかつて未来の業界標準と銘打っていたプロセッサにとって、HPの決定は痛手となる。しかし最近、Intel幹部はItaniumを、SunとIBMが販売しているRISCプロセッサの代替と位置づけるようになっている。

 Sun、IBM、HPとも、RISCプロセッサ搭載のワークステーション販売は続ける方針だ。

 Intel広報のエリカ・フィールズ氏によれば、HPは大手として唯一Itanium搭載ワークステーションを販売していたメーカーだった。

 「当社はItaniumでワークステーション市場に重点を置いたことはなかった。ワークステーション市場ではXeonプロセッサシリーズのNoconaとEM64Tが最もコスト効率が高い」と同氏。

 HPは2009年までItanium搭載ワークステーションのサポートは続けるとHPのソワーズ氏は説明。ワークステーション事業から退くという決定は、HPのItanium搭載サーバ製品に影響するものではないと話している。(→詳細記事)

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