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Freescale、デュアルコア版PowerPCを発表

» 2004年09月29日 14時55分 公開
[ITmedia]

 Motorolaからスピンオフした半導体メーカーであるFreescale Semiconductorは、PowerPCプロセッサをデュアルコア化したと発表した。

 同社の新製品であるMPC8641D Dual Coreは、e600 PowerPC system-on-chip (SoC) プラットフォームをベースにデュアルコア化したもので、2個のコアはそれぞれ1.5GHz以上のスピードで動作する。1MバイトのL2キャッシュを2基、AltiVecベクタープロセッシングエンジンも2基搭載している。消費電力は通常、15〜25ワットの範囲に収まるという。

 同社ではデュアルコアプロセッサをハイパフォーマンスの組み込み処理ソリューションとして提供する考え。MPC8641Dプロセッサには667MHzのMPXバスを搭載し、DDR/DDR2メモリ用に統合型メモリコントローラ2基を搭載するなど、ローレイテンシーに抑えられている。

 MPC8641D以外のプロセッサも2製品が発表された。いずれもe600のPowerPCコアをベースにしており、片方はMPC8641Dのシングルコア版であるMPC8641。もう一つはMPC7447Aの後継となるMPC7448ディスクリートプロセッサ。

 MPC8641Dを含む3製品にはいずれも90ナノメートルのsilicon-on-insulator(SOI)銅配線が採用されている。

 MPC8641Dの詳細は、カリフォルニア州サンノゼで開催されるFall Processor Forum(10月5日から)とNetwork Systems Design Conference(10月21日から)で発表される予定だ。

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