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ニコン、ステッパー特許訴訟でASMLと和解

» 2004年09月29日 22時24分 公開
[ITmedia]

 ニコンは9月29日、半導体回路露光装置(ステッパー)に関する特許訴訟で、オランダASMLと和解に達し、基本合意書に契約したと発表した。ニコンは和解金として1億4500万ドルを受け取る全面勝利となった。

 和解では、ASMLと独Carl Zeiss SMTがニコンに1億4500万ドルを支払い、ステッパー関連特許の包括的なクロスライセンス契約を結ぶ。11月に正式調印する予定。

 ニコンは2001年12月、ASLMにステッパーとスキャナの米国特許を侵害されたとして、米国へのASML製品輸入差し止めを求めて米国国際貿易委員会(ITC)に提訴。ITCは請求を棄却したため控訴。さらに米連邦地裁、東京地裁、韓国・ソウル地方院でも訴訟合戦を繰り広げた。

 和解金の約160億円は、2005年3月期に特別利益として計上する。同期連結業績予想を上方修正し、純利益を286億円(前回予想は190億円)とした。

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