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フィッシング詐欺の被害総額、全米で推定5億ドル

» 2004年09月30日 07時57分 公開
[ITmedia]

 電子メールを使ったフィッシング詐欺や送信元偽装メールが増える中、米国の消費者を対象に行った調査で10人中7人が、偽のWebサイトをそうとは知らずに訪れたことがあると回答、クレジットカード番号や社会保障番号などを入力してしまったユーザーも15%強に上ることが分かった。

 この調査は非営利のオンラインプライバシー団体TRUSTeと電子決済組織のNACHAがスポンサーとなってPonemon Instituteが実施、米国のインターネットユーザー1335人から回答を得た。

 調査では、76%がフィッシング詐欺や送信元を偽装したメールの増加を経験、35%が少なくとも週に1度は偽装メールを受け取っていると回答した。被害総額は全米で5億ドルに上ると報告書では試算している。

 フィッシング詐欺で直接的な金銭被害を被ったと答えたのは約2%で、その大半は、フィッシング詐欺に遭ってから2週間以内に騙されたことに気付いたという。

 問題への対応を求める声も強く、企業などがフィッシング詐欺に対して何も手を打たないのは容認できないとする回答は64%。電子メールやWebサイトを認証する新技術の検討を望むとの回答は96%に上った。

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