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沖電気、携帯向け26万色有機ELドライバを発売

» 2004年09月30日 19時34分 公開
[ITmedia]

 沖電気工業は9月30日、携帯電話ディスプレイ用の有機ELドライバICを開発、12月から量産すると発表した。26万色表示に対応したメインディスプレイ用をラインアップする。

 開発したのはメインパネル用の「ML9340」と、サブパネル用の「ML9341」。メイン用は128×80ピクセル表示に対応し、2チップの使用で128×160ピクセル表示が可能だ。パーシャル表示やパワーセーブモード、スクリーンセーバ機能などにより細かな電源管理が行える。

 従来の有機ELでは、ドライバ出力のばらつきやパネル負荷の不均一性など誤差の要因が大きく、精度の高い色表示が難しかった。新製品では、専用プロセスと補正回路技術で解決し、26万色表示に対応させた。カメラ付き端末で撮影した静止画・動画の表示にも対応可能だ。

 有機ELはこれまで、低解像度なサブパネルでの使用がほとんどだった。今後はメインパネルでの採用が進むと見て、より高解像度・大画面に対応した製品ラインアップを拡充する。新製品は2005年度に月産200万個規模、シェア50%を目指す。

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