SUSE、Linuxカーネル2.6の脆弱性を報告
LinuxディストリビューターのSUSEが、Linuxカーネル2.6で過去最大級の深刻な脆弱性について警告を発した。2.6ベースのソフトを実行しているシステムがダウンさせられてしまう可能性があるという。
2.6カーネルは昨年末に完成、エンタープライズ向けの機能が多数盛り込まれた。しかし商用製品ではまだ導入の初期段階にある。技術通のユーザー向けにこの新カーネルを使ったソフトをリリースしたLinuxベンダーは数多いが、2.6をベースとしたエンタープライズ製品を出荷したベンダーは、SUSEを含めてまだ少数だ。
SUSEによれば、問題は同カーネルがiptablesファイアウォールロギングを処理する方法に存在し、SUSEfirewall2などiptablesベースのファイアウォールを導入しているシステムのみに影響する。悪質なパケットを使ってシステムをダウンさせることが可能だとして、同社のアドバイザリーでは10段階の危険度評価で「9」のランクとなっている。
カーネルアップデートの代替策として、IP/TCPオプションでファイアウォールロギングをオフにする方法もあるが、これは推奨できないとSUSEは解説。旧バージョンの2.4カーネルを実行している製品(Red HatとMandrakeSoftのエンタープライズサーバ製品を含む)は影響を受けない。
脆弱性の影響を受けるのはSUSE LINUX 9.1とSUSE LINUX Enterprise Server (SLES) 9。SUSE LINUX 9.2は、修正済みのカーネル2.6.8を使っているため影響を受けない。
SUSEは同時に、ルート権限の取得を許す可能性のある脆弱性も修正した。こちらは深刻度はそれほど高くなく、S/390プラットフォーム上のSLES 9にのみ影響する。
デンマークのセキュリティ企業Secuniaのアドバイザリーでは、このサービス妨害(DoS)の脆弱性は危険度「中」となっている。攻撃者のシステム侵入を許すものではないというのがその理由。カーネル2.6で同程度の評価を受けたのは、7月に公表されたDoS攻撃の脆弱性に次いで2件目。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
フライトレーダー24、羽田の異常接近データを公開 最接近時の垂直間隔は約30メートル
-
2
「コードは一行も書いていない」 アイドルの宮本佳林さん、AIで配信システムを丸ごと構築 “技術ブログ”が話題
-
3
Google、新型スマホ「Pixel 11シリーズ」を予告 8月12日に予約購入スタート
-
4
「イオンモール熊本にガスコージェネは設置していない」 SNSの噂を経産省が否定
-
5
キオクシアに約366億円の賠償命じる判決 米特許訴訟、陪審評決に続き 「あらゆる法的手段講じる」
-
6
au、1台のスマホに2つ目の電話番号「セカンドナンバー」開始 月額550円
-
7
AI普及でデザイン業の倒産が前年比2.7倍に 「独自性なき企業は淘汰」 東京商工リサーチ
-
8
ドコモ・バイクシェア、サービス一時停止 不具合の復旧見通し立たず
-
9
「圧縮効果」は望遠レンズによるものじゃない その発動条件とは?
-
10
個人情報含む約3300万件のデータ漏えいか 整体院予約など手掛けるEPARKリラク&エステ システムに不正アクセス
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR