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324Mbpsの次世代無線LANを開発 三菱電機と東北大

» 2004年11月01日 17時58分 公開
[ITmedia]

 東北大学と三菱電機は11月1日、通信速度324Mbpsの次世代無線LAN装置を開発したと発表した。IEEE 802.11gを6チャンネル使用して高速化し、ハイビジョン動画像を高品質にリアルタイム伝送できる。同大学はIEEEに次世代規格として標準化提案した。

 (1)最大54MbpsのIEEE 802.11g無線LANを6チャンネル使用、(2)電波状況に応じて使用チャンネル数や伝送データ量を最適化する送受信適応制御機能、(3)フレームを複数束ねて伝送することで効率化──で.11gの6倍の通信速度を実現した。

 新技術に基づき装置を試作し、20Mbps動画を含む40Mbpsデータを.11g装置と同時に伝送する実験を実施した。画像を比較したところ、試作装置はノイズが少なく、ハイビジョン動画像の伝送に適していることを確認した。

 共同開発は、同大学の電気通信研究所附属21世紀情報通信研究開発センターと同社が、文部科学省のITプログラム「モバイルインターネット端末の開発」の一環として実施した。同プログラムは、2006年度末までにモバイル端末向け無線通信素子を5ミリ角にパッケージ化した上、1Gbps以上で通信可能な超小型・超高速無線端末の開発が目標。

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