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Solaris 10正式発表、1月から無償提供へ

» 2004年11月16日 09時04分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsは11月15日、カリフォルニア州で開いたローンチイベントNetwork Computing '04Q4で、Solaris 10 OSを正式発表した。600以上の新機能を盛り込んで、来年1月31日までに無償でダウンロード提供を開始する。

 「世界の企業はコンピューティングリソースの浪費という多大な負担を背負っているが、Solaris 10はこの負担を取り除き、コンピュータの性能と利用における新時代の幕開けを告げるものだ。軍用レベルのセキュリティを初めて商用OSで提供するとともに、プラットフォームはSPARCからx86、AMD Opteronに至るまで比類のない選択肢を提供しており、ベンダーニュートラルと呼ぶにふさわしい」。スコット・マクニーリーCEOは談話の中でこう述べている。

 Solaris 10ではデータセンターのパフォーマンスを大幅に強化、Solaris 9に比べてWebサーバ性能で40%強の高速化をうたっている。また、システム診断ツールの「Dynamic Tracing」 (D-Trace)、ソフトパーティション技術「Solaris Containers」といった新機能を提供。

 軍用レベルのセキュリティはこれまでTrusted Solarisでのみ提供していたが、今回Solaris 10にも拡大した。このほか権利管理、N1 Grid Containers、アクセス管理など全体のセキュリティ強化に向けた新技術を組み込んでいる。

 プラットフォームはSPARC、x86、AMD Opteronをサポートし、Dell、富士通、HP、IBMなど主要ベンダーのシステムに対応。Linux対応のためのSolaris Linux Application Environment(旧Project Janus)もリリース予定で、Linuxアプリケーションに手を加えないままSolaris 10で実行できるようになるとしている。

 新たな料金体系ではSolaris 10自体は無料で提供、サービスベースで課金する方式を導入する。電話料金のような形でさまざまなレベルのサポートプランを用意し、その内容に応じてサブスクリプション料金が加算される。

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