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日立、居場所に応じて携帯にクーポン配信するサービスを実証実験

» 2004年11月16日 19時59分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は、携帯電話の待ち受け画面に情報を配信するサービス「キメクル」のモニターテスト第2弾を11月20日にスタートする。GPSを活用してユーザーの居場所に応じた情報を配信する機能を、従来の情報配信サービスに追加した。

 キメクルは、ニュースや雑誌広告など欲しい情報を登録しておけば、ユーザーが指定した時間に携帯電話の待ち受け画面として自動配信するサービス。首都圏で昨年5月からモニター調査を行った結果、現在地に応じた情報配信へのニーズが高かったという。

 新サービスは、携帯のGPS機能を活用し、待ち受け画面に現在地周辺の地図を表示。地図上の店舗を選択すれば、クーポン広告をダウンロードできる。各店舗は、タイムセールや空席状況を携帯電話やPCからリアルタイムに登録可能。曜日や時間に応じてクーポン内容も変えられる。

 ユーザーの年代や性別、情報へのアクセス履歴などをベースに、好みに合った情報を配信する機能も備えた。

 テストは新宿駅と吉祥寺駅周辺で、地元の商店会に所属する商店など150店舗の協力を得て実施する。ニュースコンテンツは時事通信社やスポーツニッポン新聞社などから提供。政治/経済、社会/文化、野球、サッカーなど14ジャンルから選べる。

 モニター期間は12月26日まで。10−50代の男女300−500人に利用してもらい、実用性や機能を評価する。

 同社は今後、出版、小売り、外食業界などとの提携も視野に入れ、キメクルの本格的な事業化を検討するとしている。

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