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あの「サイバーユーキ」、「著作権超侵害」で逮捕

» 2004年11月19日 15時25分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、警視庁は11月19日までに、大量のゲームソフト海賊版を販売していた著作権法違反の疑いで、東京都江戸川区のフリーライターの男(22)と、同居の無職の男(23)を逮捕した。

閉鎖前の「ブレインネット」

 調べでは、2人は6月中旬ごろ、自ら運営するインターネットサイト「ブレインネット」を通じ、「スーパーマリオブラザーズ3」など任天堂のソフト32タイトルを含むファミコン用ソフト2264タイトルを無断複製したCD-Rを1万9980円で東京都内の男性に宅配便で送付して販売した疑い。

 また8月初旬、「ピポザル2001」などソニー・コンピュータエンタテインメントの4タイトルを含むPlay Station 2用ソフトを無断複製したDVD-R合計50枚を4万9500円で同様に男性に販売した疑い。

 フリーライターは「サイバーユーキ」名で同人誌の制作やゲーム雑誌への記事執筆などを行い、海賊版ソフトの情報を公開していた。

 「ブレインネット」では、トップページに「著作権超侵害中」「著作権ってなんですか? 全部コピーで、いいじゃない。」といったフレーズを掲載。3月ごろから海賊版ソフトやMODチップ改造済みのゲーム本体などを販売し、これまで全国の約330人から約1000万円を売り上げていたと見られる。

 海賊版販売を行うため、通信販売を行う会社を経営しているように見せかけ、サイトには「正社員42人」「工場はタイに3社、香港に2社」などと虚偽の情報を掲載していた。

 同サイトは8月にPC雑誌に取り上げられ、「運営責任者」としてインタビューに応じた男は、海賊版は海外サイトからのダウンロードや香港で買い付けたものだとし、著作権侵害で摘発される恐れはないなどと答えていた。

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